【フォーミュラEシーズン12】第14戦Tokyo 今季2勝目クプラキロのダン・ティクタムが優勝

ABB FIAフォーミュラ Eシーズン12の第14戦、第15戦はTokyoでダブルヘッダー開催された。

東京では過去2回東京ビッグサイト周辺の一般公道を使って開催されてきたが、今回は、同じコースを使いながらナイトレースのダブルヘッダー開催となった。

その第 14 戦ではクプラ・キロのダン・ティクタムが劇的な勝利を飾った。ティクタムは最終ラップの最終コーナー手前でジェイク・デニス(アンドレッティ)を抜き去り、優勝を獲得。3 位にはシトロエン・レーシングのニック・キャシディが入り、日本で育ったとも言えるキャシディにとって感慨深い表彰台となった。

型落ちのポルシェパワートレインで参戦のダン・ティクタムが優勝(クプラキロ)

予選 6 番手からスタートしたティクタムは、ピットブーストとアタックモードを序盤に投入するアンダーカット狙いの戦略で挑んだ。ピットストップを終えた時点で実質的なレースリーダーへと浮上したのだ。

一方、デニスは 29 周目に+50kWの四輪駆動ブーストを活用し、キャシディとティクタムを相次いでオーバーテイクし首位を奪い返す。しかし勝負は最終ラップ、最終シケイン手前の最終コーナーで、エネルギーマネジメントを余儀なくされたデニスが早めにアクセルを緩めた隙を見逃さず、ティクタムがオーバーテイクに成功。

そのままトップチェッカーを受け、今季 2 勝目を挙げた。また、3 位に入ったキャシディにとっても、この表彰台は特別な意味を持つものとなった。じつはシトロエン・レーシングのチーム代表シリル・ブレイズ氏の訃報を受けた直後のレースウィークで、チーム全体にとって感慨深い結果となった。

ドライバーズランキング首位だったパスカル・ヴェアライン(ポルシェ Formula E チーム)は、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガーTCS レーシング)との接触によりリタイア。

第14戦(左)2位ジェイク・デニス(アンドレッティ)、(中)優勝ダン・ティクタム(クプラキロ)(右)3位ニック・キャシディ(シトロエン)

この結果、ジェイク・デニスがタイトル争いへ再び名乗りを上げ、4 位でフィニッシュしたミッチ・エヴァンス(ジャガーTCS レーシング)が 144 ポイントでランキング首位に浮上した。そしてヴェアラインは 141 ポイントで 2 位。また、エドアルド・モルタラも5 位入賞を果たした。

ダン・ティクタム(No.33/ クプラ・キロ)のコメント:
「まずはチームのみんなに心から感謝したいです。振り返ると、今シーズンは自分のキャリアの中でも最も厳しいシーズンの一つでした。運にも恵まれず、チームとしてもミスがありましたし、自分自身もミスを犯しました。でも今日はまったく逆でした。すべてが完璧にはまりました。レース前の準備は非常に良くできていました。

スタート 1時間前にもあらゆるシナリオを確認し、自分が取りたかった戦略を実行することができ、それが結果につながりました。正直、最終ラップでは大きなギャップを守るためにエネルギーを使い過ぎたのではないかと心配していました。アタックモードが終わった時点でも目標エネルギーには余裕がありましたが、それでも後ろから追いつかれるかもしれないと思っていました。

デニスはアタックモードの最後の数秒を使って僕を抜いていきましたが、その時は無理に争おうとは思いませんでした。それまで自分たちは非常に良いレース運びができていましたし、2 位でも十分だと考えていました。彼が約 6 周にわたって前を走ってくれたことで、自分はエネルギーを節約することができました。

おそらく彼よりも多く残せていたと思います。残り 2 周で彼は少しギャップを広げようとしていましたが、最終ラップの 16 コーナーへ向かうストレートで、エネルギーを節約するために早めにアクセルを戻さなければなりませんでした。そこで抜くことができました。

シンプルなオーバーテイクでしたが、その可能性は頭の中にありました。もちろん優勝は常に目標ですが、このコースは本当にオーバーテイクが難しいサーキットです。エネルギー目標を考えると、仕掛けるにはかなり大きなリスクを取る必要がありました。だから表彰台をチームにもたらせれば十分だとも思っていました。

このタイミングで勝てたことは、自分のキャリアにとって本当に大きな意味があります。
多くの人が知っているように、今の自分は来季の所属先が決まっていないフリーエージェントです。Formula Eに残るべきだということを証明するために、これ以上何をすればいいのか分からないくらいです。GEN4 時代にもこのシリーズで戦えることを願っています。きっと自分にぴったりのマシンになると思います」

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