マツダMX-30 固定概念にとらわれない新しいクルマの価値を提案

マツダがまた面白い試みをやっている。新型車MX-30がその新しいトライなのだが、クルマが提供できる価値が変化してきている現在、どんな価値を提供できるかということへの挑戦をしたのだ。だから、これまでとは違ったコンセプトを持ったクルマを造ってきたと言っていいだろう。

主査からのメッセージは「自分らしくいられる創造的な時間と空間を贈ります」という言葉だ。商品コンセプトは「わたしらしく生きる」である。

これだけでは、なんのことだがわからないと思うが、現在コロナウイルスの感染拡大をきっかけに在宅での仕事、テレワークという働き方の変化が起きている。また通信では中国とアメリカが揉めてはいるが5Gのサービスが始まった。

こうした社会環境の変化に伴い、生活そのものが変化し、都心、大都市に高い家賃や購入費を払う意味を見直す動きも活性化している。「通勤の無駄」があるのではないか、とか、「オフィスは必要か」といったことを見直す動きだ。

実は、コロナウイルスがきっかけで明確化したと思うが、CO2削減のパリ協定に向けて、さらに5G通信によるクラウド型へとクルマは変化しようとしている道程でもあった。ただ、クルマだけが変化しても、その価値変化はなかなか一般ユーザーへは届きにくい状況でもあった。

ところが、このコロナ禍において自らのライフスタイルに変化を起こす行動をとる人が増えている状況にかわったのだ。

そうしたことを踏まえてマツダの新型車MX-30の価値とは何かをお伝えしよう。

固定概念よさようなら

MX-30誕生の背景には、これまでの既存のユーザーだけでなく、クルマには無関心な人たち、また、クルマには興味はあるものの、コアなクルマ好きというわけでもない、といった人たちに対しても訴求していきたいというのがMX-30が背負っている使命がある。

そのために、MX-30が提供できる価値とは、このクルマがあることで人生が幸せになれる、豊かになるということをアピールしているわけだ。さらに人間が本来持つ創造力や、常に成長し続けたいと思う心を刺激する素材でもあるというのだ。

具体的にはどんな客層を想定しているのかというと、
●多様性や変化を受け入れられる人
●自由で遊び心がある
●固定観念にとらわれない
といったような価値観を持ったユーザーを想定し、クルマで走ることを楽しむことに加えて、車内での体験、時間を楽しむ場所としてMX-30を選んで欲しいという。「クルマとは、こうでなければならない」といったことにとらわれない人たちを想定している。

例えば、いつもの通勤ルートを毎日繰り返すのではなく、別のルートを使ってみて、変化を楽しむ。通勤をルーティン化しない。テレワークが自宅以外でも許されれば、ノマドとして郊外へ出かけ、景色のいい風景の中で仕事をしてみる。仕事終わりにはマウンテンバイクでひと走りして汗を流す、波乗りをする、ジョギングをしてみるなど、アクティブに動く時の相棒としてMX-30を使ってみる、といったようなシーンだ。

さらに、この先、5Gが普及期に入ると常時接続され、さまざまなサービスが受けられるようになる。それはガラケーでi-modeサービスがあったように、電話会社が情報提供するサービスした実際の過去がある。自動車製造会社はモビリティカンパニーへと変わり、モビリティサービスを提供していくとも言われているわけで、そうした中、クルマの価値は走る、止まる、曲がるだけの価値ではなくっているというわけだ。

クルマの基本性能は抑えつつ、さらなる別な価値を提供することが必要になるということであり、反面、不要なものは取り払い本質的なもので価値を創る。たとえば作り込まれたインテリアの細部や素材、マストアイテムには高価な部品を奢るといったクルマ造りそのものを見直している。

そうした近未来を踏まえ、自身のライフスタイルを見つめ、自分にあったクルマは何か?を問うた時、MX-30という選択肢として考えて欲しいというのがマツダの狙いだ。

冒頭MX-30のコンセプトをお伝えしたが、「自分らしくいられる創造的な時間と空間を贈ります」という言葉。商品コンセプトは「わたしらしく生きる」という意味が理解できてくると思う。

MX-30概要

能書きはここまでにして、MX-30のアウトラインを覗いてみよう。

ディメンションは、全長4395mm、全幅1795mm、全高1550mm、ホイールベース2655mmで、最低地上高は180mmというクロスオーバーSUVだ。搭載するパワートレーンはスカイアクティブGの2.0Lガソリンターボにマイルドハイブリッドを搭載。6速ATを組み合わせている。WLTCモード15.6km/Lという数値だ。そしてFFと4WDのタイプがある。

もうひとつ注目なのはMX-30は当初BEVとして認知していたが、そのBEVモデルが2021年1月に発表発売されるという。これの詳細はもう少し待たないとならない。これは2017年のサスティナブルZoomZom宣言の中で「マルチソリューションで環境対応する」という説明通りのもので、EVモデルは2021年の欧州CAFE対策には必須のモデルでもあるわけだ。いわば適材適所の販売という言い方が正しいかもしれない。

自慢のひとつインテリアでは、全体の印象もシンプルでミニマルに感じる。ミニマリストには受けそうな、あるいは整理整頓好き、四角フェチな人にも響くと思う。

もっとも目を惹くフリースタイルドア。マニアであればRX-8に採用していた観音開きタイプであることは一目瞭然だが、コンセプトを理解すると、ドアの開け方ひとつも自由さを感じてくる。もちろん、スーパーなどでの狭い場所での使い勝手も考慮しているから、実は不便ではない。逆に風通しのいい空間を視覚的に刺激を受けるデザインでもある。

センターコンソールはフローティングになっている。こうした空間を創ることでどこか創造性を感じたり、豊かさ、リッチ、高級などの印象も湧いてくる。そしてコンソールに使われる素材はコルクだ。シート生地にもリサイクル糸を20%ほど使ったファブリックであったり、ペットボトルからのリサイクル材をベースにドアトリムのアッパー部を空気を含んだような「呼吸感素材」として使っていたりする。

こうしたサスティナブルでエコフレンドリーな素材や洗練さを感じる作り込んだデザインなど、その空間にいるだけで心が整っていく。

フリースタイルドアを開け、後席に座ってPCを広げたり、読書したり、使い方は自由。その人のライフスタイルに寄添う、マツダが提案する新しいコンセプトの新型モデルということだ。

写真は公園で寛ぐシーンをイメージしている。単に木陰にクルマを止めるだけでなく、自由さや、インテリア素材に囲まれているからこそ感じる環境への配慮など、道徳的な心境になってこないだろうか。

クルマのハード情報については別の機会にお伝えする。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

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