【試乗記】スバル新型「レイバック S-HEV」プロトタイプに超先行試乗! 立駐対応の全高1550mm変更&ダクト廃止、待望のストロングHEVの実力とは?

SUBARUのクロスオーバーSUV「レイバック」が2026年6月4日に年次改良を行いF型となったことは既報で、その際7月からストロング・ハイブリッドが追加される予告を行なっていた。

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そのストロング・ハイブリッドのプロトタイプに試乗してきたのでお伝えしよう。

まず、ストロング・ハイブリッドの言い方だが、48Vのマイルドハイブリッドに対して高電圧のハイブリッドのため、ストロングの名称を使っているが、これは一般的なハイブリッドと同じ意味なので、S-HEVの表記あるいはハイブリッドで統一する。ちなみにベースはトヨタのTHS-ⅡをSUBARU用に変更したもので、多くのパーツ&制御はオリジナルで作られているハイブリッドだ。

レイバックは、レヴォーグの派生モデルとして2023年10月にデビューしている。そして前述の2026年にF型となったわけだが、市場からの声に応える形でハイブリッドを搭載した。さらに、要望の多かった全高を1570mmから1550mmへと変更し、立体駐車場への対応を可能にする変更を行なっている。

また意外な反応だったのが、ボンネットのエアダクトだ。ハイパフォーマンスをイメージさせるダクトは不人気で、無くして欲しい要望も多かったというのだ。そのためハイブリッドモデルにはボンネット・ダクトが無くなっている。

レイバックのポジショニングはレヴォーグとフォレスターの中間に位置付けられたSUVという扱いだが、アウディのオールロードやメルセデスのオールテレインのように、ステーションワゴンをベースに車高を上げたAWDという性格だ。

ただ、SUBARUとしてはSUVとしての本格性能を持たせているため、クロスオーバーSUVという言い方になっている。その本格SUVとは、2つのモードを持つX-MODEを搭載し、かつ最低地上高が180mmを確保している点がある。ちなみに1.8Lのレイバックの最低地上高は200mmある。

今回のハイブリッドモデルの追加はクロストレックのS-HEVユニットをベースにしてレイバック用に搭載。そのため、ヘッドライトがクロストレックと同じになり、コーナリングランプも追加できている。

さて、その1.8Lとハイブリッドの乗り比べもできたのだが、環境はクローズドの狭い山道で路面コンディションもかなりハードな凸凹がある道路。舗装はされているものの、強い入力がある場所もあって、ハイスピードな走行はできず、せいぜい60km/hていどでの走行だった。

走行性能の違いではモーターがある分、低速時の動きだしで力強さがあり、グッと押し出される感覚がある。また乗り心地も多少異なり、車重が重くなった分どっしりしていて、しなやかな動きに磨きがかかった印象だ。もともと大人なクロスオーバーという印象が、さらに上質になった印象だ。

パワートレインが変わって、車重も変わればハンドリングも異なるというのは、ままあることで、同じ車種に思えないという経験は数多くある。が、今回は走行環境もあるが、そこまでの違いは感じなく、乗り心地の違いと揺れの収束の速さの違いという点でわずかな違いを感じた。

したがって、レヴォーグとは明確な違いとなっており、スポーティなレヴォーグはハイグリップで高速コーナリングが楽しくなるようなスポーティさを持っているのに対して、レイバックはゆったりとした上質な移動をしたくなる印象なのだ。

このパワトレが変わるとハンドリングが変わるという話では、SUBARUのSGPがいい方向に貢献していると感じる。それは設計思想にあるのだが、SGPはねじれに対しては寛容な方向で、4輪の接地性を高める方向とし、横曲げや縦曲げに関してはガッチリとして高い剛性を持つプラットフォームの設計しているため、車重が変わったり、馬力が変わったとしても操舵からの入力を遅れることなくリヤタイヤへ伝えるエネルギー伝達に違いがない。そのため、操舵フィールの違いとしては顔を出してこないというわけだ。

このように、レイバックはレヴォーグより大人で上質な移動ができるモデルでありつつ、SUVとしての走破力や荒れた地面に対する精神的な安心感も得られるオールマイティな性格をもつモデルに成長している。さらにハイブリッドが追加されたことで、燃費への貢献も大きいというわけだ。

ユーザーサイドからはクロスオーバーなのか、SUVなのか、あるいはステーションワゴンの車高の高いバージョンなのか、よくわからないかもしれないが、一言で言えばオールマイティなモデルであり、クルマに多くの性能を求めるユーザーには最高のモデルということができるのだ。

繰り返しになるが、スポーティにも走れるし、上質な移動も可能。SUVの性能も持ち合わせているので、キャンプ場や雪上などまったく不安なく、安心して走行できる性能がある。さらにワゴンタイプのため、ラゲッジ容量も大きく、積載量に不満はないはずだ。

こうした性能はカタログだけでは感じにくい部分でもあり、実車への試乗をお勧めしたい。乗ればわかる高性能、高品質であることを実感するだろう。

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