2017年8月1日、東洋ゴムはハイト系車両専用のスタッドレスタイヤ「Winter TRANPATH（ウインター・トランパス） TX」を新たに開発し、8月1日から発売した。サイズは全31サイズ、価格はオープン価格。
新商品のウインター・トランパスTXは、背の高いハイト系ミニバン、SUV車両などに特有のふらつきを抑え、アイス性能と走行安定性を高次元で両立したハイト系車両専用のスタッドレスタイヤだ。
「NEO吸着ナノゲルゴム」、「3Dダブルウェーブグリップサイプ」、｢鬼クルミ｣などの採用により、アイス制動性能が従来品（ウインター・トランパス MK4α）比12％短縮している。
また、ドライバーがアイス路面でも安定した走りを実感できる｢高剛性・スーパーハイターンアップ構造｣、｢トリプルトレッド構造｣を採用。タイヤ側面の剛性を高めたことにより、不要なたわみや横方向への重心移動を抑え、コーナリングやレーンチェンジ時のふらつきを極小化し、より安全で安心感のある冬道での走りを実現している。
路面に接するタイヤのトレッドパターンには、新技術の「3Dダブルウェーブグリップサイプ」を開発し採用。サイプ（タイヤのトレッド部分に細かく刻んだ溝）は、凍結した路面でタイヤの接地面積を増やし、摩擦力を高める働きを持つ。
またパターンは、ブロック壁面につけた凹凸が互いに支え合う設計によってサイプの倒れこみを抑制し、サイプ全体でエッジ効果を発揮するとともに、アイス制動性能も向上させている。
コンパウンドは、トレッドのインサイド側と、アウトサイド側で硬さの異なる2種類のコンパウンドを配合。インサイド側の「スーパーソフトコンパウンド」は、高いアイス性能を実現し、アウトサイド側の「ソフトコンパウンド」は、操縦安定性に効果を発揮する。
このようにタイヤトレッドの内側、外側で機能を分担させることによって、ハイト系車両用タイヤが求める高いアイス性能と操縦安定性の両立を実現。また、ベースゴムは、経年劣化の抑制をサポートするコンパウンドを配合し、｢トリプルトレッド構造｣となっている。
タイヤ構造では、ミニバン専用夏タイヤ｢トランパス｣シリーズで採用している横剛性に強い｢スーパーハイターンアップ構造｣を一部サイズのスタッドレスタイヤにも採用。車両重量のあるハイブリッドカーやSUVでのふらつきを低減し、冬道でもコーナリング時やレーンチェンジでのしっかり感を実現している。
