コスモと岩谷産業、千葉製油所に液化水素プラントを新設

コスモエネルギーホールディングスと岩谷産業は2026年10月6日、千葉県市原市のコスモ石油の千葉製油所において、既設水素製造装置の復旧および液化水素プラントの新設を核とする水素事業を共同で推進することを決定し、最終投資決定(FID)を行なったことを発表した。

この事業は、両社が2024年4月に締結した資本業務提携に基づく協業を、具体的な設備投資として実現するものだ。

この事業は、コスモ石油千葉製油所構内の、休止中の水素製造装置を復旧し、製造した水素を石油精製プロセスに活用するとともに、その一部を岩谷産業グループへ供給する事業だ。

岩谷産業グループは、製油所構内に新設する液化水素プラントで水素を液化し、ローリー等で国内需要家へ販売する。この取り組みにより、コスモエネルギーグループは石油製品の精製工程で必要な水素を安定的に製造・調達し、製油所の安定操業と製品安定供給の基盤をさらに強化する。

また、岩谷産業グループは国内で4か所目の液化水素製造拠点となり、水素の安定供給を実現し需要拡大に対応して行くことになる。

水素は、利用時にCO2を排出しないクリーンなエネルギーであり、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、モビリティ、発電、宇宙分野など、多様な用途で需要拡大が見込まれている。その普及には、安定的かつ競争力のある水素サプライチェーンの構築が不可欠だ。

また、製油所においては石油製品の精製プロセスで水素が不可欠であり、その安定確保は製油所の安定操業と燃料の安定供給を支える基盤となっている。エネルギー安全保障の重要性が改めて高まる中、外部要因に左右されない水素供給源の確保は、一層重要性を増している。

こうした環境のもと、コスモエネルギーグループの製油所における水素製造・ハンドリングの知見と、岩谷産業グループの国内水素供給シェア約7割(オンサイト・パイピング除く)を有する製造・輸送・貯蔵ネットワークを組み合わせ、両社グループ全体で水素事業を強化することを目的に、この事業を推進していく。

両社が単独で設備投資する場合と比較し、製造機能を集約し製造コストを抑制することで、競争力のある水素サプライチェーンの構築をすることができる。

新たな水素供給源を確保することで、製油所操業に不可欠な水素を安定的に確保する体制を構築するとともに、将来の石油化学業界再編やコンビナート構造変化を見据えた事業継続性と拡張性を確保するという狙うもある。

コスモエネルギーグループ 公式サイト

岩谷産業 公式サイト

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