2024年1月12日、千葉県・幕張にある幕張メッセで開催されている東京オートサロン2024の会場で、SUBARU/STIの2024年シーズンのモータースポーツ活動について発表があった。
NBR挑戦は辰己英治氏が2009年から始め、2024年ついにラストレースを迎えることになった。
2009年から挑戦を続けてきたニュルブルクリンク24時間レースで、今年のレースを最後に総監督を勤めていた辰己英治氏のラストレースが発表された。辰己氏は壇上で後進へ譲り、ひとりのモータースポーツファンとしてSTIのレースを外から見てみたい、ということでラストレースになった。
2024年NBRマシンは昨年と同様VB型のWRX S4を使用しSP4Tクラスへ参戦。クラス優勝を狙って戦ってくる。ドライバーラインアップはカルロ・ヴァン・ダム、ティム・シュリック、佐々木孝太、そして新人の久保凛太郎の4名体制で挑む。
チーム監督は継続して澤田拓也氏が務め、STI史上最多ラップ数146周、予選1ラップ8分50秒を目標に参戦することが発表された。
またスーパーGTではスーパーGT300クラスに引き続きBRZ GT300で参戦し、チーム体制もR&D SPORTとSTIがタッグを組んだチームでチャンピオン奪還に向けてシーズンインする。
メンバーは例年どおり、総監督は小澤正弘、監督 澤田稔(R&D SPORT)、ドライバーは井口卓人と山内英輝の2名。
そしてスーパー耐久は監督の本井雅人氏から従来の参戦体制から変更することが発表された。新たに監督に伊藤奨(すすむ)氏が就任し、ドライバーは井口卓人、山内英輝のプロ・ドライバー2名に加えて、社内から2名程度が参加しST-Qクラスに参戦する。本井氏は総監督という立場でチームを俯瞰していく。
マシンはシーズン途中で変更する予定で、開幕戦は従来のBRZで参戦する。マシンを変更する理由として、S耐への参戦目的にも関係するが、BEVも含めた次世代量産車両へフィードバックできる技術の開発の場とする。そのため、BRZからの変更となるが、具体的な車両の名称は明かされなかった。
以上が今シーズンのSUBARU/STIのモータースポーツ活動になるが、スーパーGTではチャンピオン奪還、そしてNBRは必勝で、辰己英治氏引退の花道を飾ることを目指す。