パイオニア HERE インクリメントP 自動運転時代のための地図を実現するための基本契約を締結

2017年6月26日、グローバルなデジタル地図、位置情報サービス提供会社のHERE Technologies(本社:オランダ・アムステルダム)と、カーエレクトロニクス事業をグローバルに展開するパイオニアの100%子会社で地図事業を担うインクリメント・ピーは、自動運転時代に向けたグローバルな地図ソリューションの実現を目的とした基本契約を締結したと発表した。

パイオニア HERE インクリメントP 自動運転時代のための地図を実現するための基本契約を締結

この契約は2017年2月に両社が共同発表した戦略的提携合意を受けて、検討を進めて契約に至ったわけだ。

HERE社のE.オーバービークCEOは、「パイオニアとの重要なパートナーシップを前進させることができて喜んでいます。本件により、当社が取り組んできた地図と位置情報サービスの顧客への真のグローバルな提供が可能になります」と語っている。

パイオニアの小谷進CEOは、「HEREとの戦略的協業が進展していることを大変うれしく思います。両社が保有する標準地図の相互利用や自動運転用高精度地図の開発への参画により、新しいビジネス機会を創出することができるものと考えています」と語っている。

契約で合意された内容は次のような内容だ。

■グローバルな標準地図サービス

HEREとインクリメントP は、標準地図データのグローバルな提供において協業を進める。両社は、各々が保有する標準地図データを既存および将来の商品やサービスに活用でき、2017年下期よりグローバル地図データの提供を開始する予定。

また、両社は、共通フォーマットなど一貫性のあるグローバル地図データの供給を検討している。これにより、顧客は品質管理などのメリットを享受することができるようになる。

■自動運転をサポートするグローバル高精度地図サービス

HEREとインクリメントP は、安全・効率的・快適な自動運転を可能とするために必須となる高精度地図の共用化に向けて評価を開始。今後、自動運転車両メーカー向けに、グローバルで一貫性のある高精度地図データの提供を目指す。また、両社はそれぞれ日本で高精度地図の協調領域における基盤を提供するダイナミックマップ基盤企画株式会社の活動と連携して行く。

インクリメントP は同社の出資者の一員であり、HEREは同社と高精度地図制作における協業に向けての議論を開始することになっている。

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