最初に自動運転化されるクルマはどんなクルマ?

一方、日本のような高齢化社会では、特に地方の過疎地では交通手段が乏しく、日常のライフラインのひとつとして新たな交通手段が模索されている。その有力候補とされるのが乗り合いタイプの自動運転車、無人のロボット・タクシーだ。

こうした地域を限定した、地域の特性にあったモビリティとして注目されているのが、電動化された乗り合い自動運転車で、特定の地域を巡回、走行するため電動車両としての適合性も高い。なぜなら長距離や高速で走行する必要はなく、走行スピードは30km/h〜40km/h程度。一定のコースを走行するので充電もしやすいからだ。

こうした社会、交通環境による背景と、MaaSという概念を取り込んだオンデマンドの乗り合い自動運転車のプロトタイプが、メガサプライヤー、自動車メーカーから提案されている。社会的なニーズを考えると、まず最初に実現する自動運転車はこのカテゴリーと考えてよいだろう。

【最初に自動運転化が予測される各社の乗合自動車コンセプトモデル】

・ボッシュが提案する自動運転のコンセプトシャトル
ボッシュ※関連記事:【CES2019】ボッシュ、自動運転のコンセプトシャトル発表 近未来都市のモビリティ像を具現化

・コンチネンタルは乗合バスを提案
コンチネンタル※関連記事:コンチネンタル 完全自動運転バスなど最先端技術を試乗

・ZFの対面式オンデマンド自動運転車のプラットフォームを作成
ZF※関連記事:ZF 最新の自動運転EVプラットフォームを「リンスピード」のコンセプトカーに供給

・トヨタのe-Palette ConceptはMaaS専用に対応していく次世代EV
トヨタ※関連記事:トヨタ CESでモビリティサービス専用EV“e-Palette Concept”を発表

・ルノーのEZ-GOはロンドンタクシーやニューヨークのイエローキャブに変わる次世代車に位置付けている
ルノールノー※関連ページ:Groupe Renault #SHAREDMOBILITY(外部ページ)

・パナソニックは国内で実証実験を開始。過疎地、高齢者ニーズを踏まえた開発
パナソニック※関連記事:パナソニック 福井県、永平寺町とEVコミューターによる自動運転車の実証実験を開始

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