パイオニアの走行空間センサー「3D-LiDAR」がNVIDIAの自動運転用ソフトウェア開発キット「DriveWorks」に対応

2018年4月2日、パイオニアは2017年12月の発表以降、世界トップの自動運転技術のハード&ソフトウエア開発会社「NVIDIA(エヌビディア)」との協業を進めているが、このほどパイオニアが開発を進める「3D-LiDAR」は、NVIDIAが開発を進めている自動運転用のソフトウェア開発キット、「NVIDIA DriveWorks」の対応製品となったと発表した。
※参考:パイオニア 自動運転用の3D-LiDAR」が、エヌビディアの自動運転開発プラットフォーム「DRIVE PX」に対応

パイオニア 3D-LiDAR NVIDIA DriveWorksに対応
パイオニアの3D-LiDARプロトタイプ

「3D-LiDAR」は、遠方の物体までの高精度な距離の測定や物体の大きさを検出できるレーザー光を使用するセンサーで、物体形状の把握も可能なため、自動運転に不可欠なキーデバイスと言われている。

パイオニアは、2020年以降の量産化を目指し、高性能で小型、軽量、低コストな「3D-LiDAR」の開発を進めており、2017年9月から国内外の自動車メーカーや ICT関連企業などへ「3D-LiDAR」のサンプル供給を開始している。

「NVIDIA DriveWorks」には、自動運転用のリファレンス・アプリケーション、ツール、ライブラリー・モジュールなどが含まれており、「NVIDIA DRIVE AIコンピューティングプラットフォーム」を活用して自動運転の開発を行なっているメーカーやデベロッパーをサポートしている。

パイオニア 3D-LiDAR NVIDIA DriveWorksに対応 周辺認識イメージ
自動運転のため3D-LiDARが捉えたクルマ周囲の物体情報

NVIDIAのテクニカル・マーケティングのシニアディレクター、グレン・シュスター氏は、「3D‐LiDARは大量のデータを生成するため、センサーによって収集された情報を正しく理解するには、多大な計算能力および深い専門知識が求められます。NVIDIA DRIVEのエコシステムの一部として、パイオニアの3D-LiDARは世界中の自動運転車の研究開発を加速させるでしょう」と語っている。

パイオニアの執行役員で自動運転事業開発部長の西村紳介氏は、「NVIDIAとの連携により、当社の3D-LiDARを利活用しやすい環境の提供が可能となり、今後の自動運転の実現に大きく貢献できるものと信じております」 と述べている。

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