【アウディ】RS5のユニークな開発体制を公表

アウディのハイパフォーマンスカー開発部門「アウディスポーツ」が送り出す新型「RS 5」について、2026年5月29日にそのユニークな開発体制を公表した。

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ヨーロッパ市場で2026年6月末の販売開始が予定されている「RS 5」の誕生には、最先端技術の投入だけではなく、国境を越えた2つの拠点による緊密な共同開発体制が構築されていた。

「RS 5」は、高度なエンジン開発と、革新的なパワートレインに関して、ドイツのネッカーズルムとハンガリーのジェール工場という国境を越えての役割分担が行なわれている。

新型「RS 5」の心臓部となるパワートレインの開発は、ドイツのネッカーズルムのエンジン開発チームと、ハンガリーのジェール(アウディ ハンガリー工場)という、2つの重要拠点がガッチリとタッグを組んで進められた。両拠点は、コンセプト立案という最上流工程から、量産試作、そして生産に至るまで、一本のシームレスなラインとして連携しているのだ。

設計および検証の初期段階は、ネッカーズルムのチームが主導。その後、量産試作フェーズが完了すると、ジェールのアウディ ハンガリー工場が量産を引き継ぐという明確な責任分担がなされ、長年にわたり蓄積された共通の経験を活かすことで、プロジェクトが確実なものになり、迅速な意思決定が可能になっている。

国境をまたぐプロジェクトにおいて、物理的な距離を凌駕するためには確実な引き継ぎと信頼関係が重要だ。開発の節目ごとの「引き継ぎワークショップ」で、チームは節目となるタイミングごとに、ネッカーズルムとジェールで交互に集結。技術的な課題を徹底的に議論し解決していく。最終的な引き継ぎは「書面による記録と署名」という厳格な形で行なわれるのだ。

また、国際的な協業は、技術的な専門知識だけでなく、文化的・専門的な異なる視点をもたらす。さまざまな角度から課題を検証・追求することが、結果としてチーム全体の強化と製品のクオリティアップに繋がっている。そして書類上の体系化に加え、現場のスペシャリストたちは長年のプロジェクトを通じて深い信頼関係を築いている。

「RS」モデルとして初の「Power PHEV」と新世代クワトロは両拠点の情熱と経験が融合し、具現化されている。新型「RS 5」には、アウディスポーツの歴史を塗り替える画期的なテクノロジーが搭載されている。

アウディスポーツのRSモデルとして初となるV6ツインターボ(510ps)と電動モーター(177ps/460Nm)を融合させたPHEV(呼称はPower PHEV)を採用。システム総合出力は639ps/825Nmを発生する。伝統のハイパフォーマンスV6エンジンに電動モーターを組み合わせることで、圧倒的な環境性能と、従来の常識を覆す猛烈なレスポンスとパワーを両立させているのだ。

そして新型「RS 5」の駆動力を支えるのが、新開発のダイナミックトルクコントロール付きクワトロだ。電気機械式のアクティブ制御トルクベクタリングを備えており、後輪のパワーを左右で正確に配分。これにより、破綻のない極めて精密かつダイナミックなコーナリング、そして新次元のドライビングプレジャーを生み出している。

新型「RS 5」は、単なるスペックや数値の追求だけで生まれた高性能モデルではなく、国境を越えたエンジニアたちが、お互いのリスペクトと品質への執念によって生み出された情熱の結晶であり、アウディのブランドスローガン「技術による先進(Vorsprung durch Technik)」の新たな一歩が、刻み込まれている。

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