2017年3月23日、ミシュランは、新型「ポルシェ911 GT３」向けに専用設計した「パイロットスポーツ カップ2」が新車装着タイヤとして採用されたと発表した。
このタイヤは、サーキット走行でのタイムアップに主眼に置きながらも、公道での走行に必要な性能を犠牲にしないタイヤ作りを目指して開発されたサーキット向けタイヤだ。
パイロットスポーツ カップ2は従来の＊Nゼロと比べ、ラップタイムの向上だけではなく、より優れた操縦安定性とスポーティなハンドリング性能を実現。公道での通常使用はもちろん、厳しい条件下におけるサーキット走行でも、高い安全性を確保すると同時に高速で走る喜びを味わうことができる。
パイロットスポーツ カップ2は、ポルシェの911 GT3エンジニアが重視する要求に応えるため、ミシュランとポルシェが2年半を費やし共同開発し、ポルシェ社の技術承認を受けている。フロント、リヤともに最高水準のグリップ性能を備えており、GT3が持つ本来のパフォーマンスを余すことなく発揮できるタイヤだ。
開発の過程でミシュランは約350本のタイヤを試作し、テストを実施。テストはイタリアのナルド・サーキット、ドイツのニュルブルクリンク、フランスのクレルモン・フェラン近郊にあるミシュランのラドゥー・テストコースなど、多くのサーキットで集中的に行なわれたという。
【装着タイヤサイズ】
フロント：245/35 ZR20（91Y）N1
リヤ：305/30 ZR20（103Y）XL N1
Nはポルシェ社承認タイプを意味する。
