スズキは2020年6月18日、先代ワゴンR、アルト、スペーシアなど合計10車種のエンジンのクランクプーリーの取り付け、またワゴンRなど合計7車種のフロント サスペンションのコイルスプリングの塗装に不具合があるとしてリコールを届け出ました。
クランクプーリー取り付けの不具合
該当する生産時期のエネチャージ仕様車で、クランクプーリーの取り付けに関して、ねじ谷底の形状が不適切なため、プーリー取り付け用のボルト締め付け力が十分でなく、耐久性が不足しているものがあるというものです。
締付け軸力が低い場合に緩みが生じてクランクプーリーボルトが折損し、プーリーにガタが生じ、クランクシャフト位相角度を正しく検出できず、適切なエンジン制御ができなくなり、エンストに至る恐れがあります。この情報は市場からの344件の報告によるもので発見されました。
対策としては、該当する全車両のクランクプーリー ボルトを良品に交換する。また、点検してプーリーに損傷がある場合には、プーリーなどを新品に交換したうえで、クランクプーリーボルトを良品に交換することになります。
該当車両は、2012年8月〜2016年2月の期間に生産されたアルト、ワゴンR、MRワゴン、スペーシア、ハスラー、モコ、キャロル、フレア、フレア ワゴン、フレア クロスオーバーなどOEMモデルを含む10車種で、この合計96万9800台の中のエネチャージ仕様車が対象となっています。
フロント サスペンションのコイルスプリング
該当する生産時期のワゴンRなど7車種のフロントサスペンションのコイルスプリングの鋼材への塗料密着性が不足しているものがあり、砂や小石を噛み込んだ場合に塗膜が剥がれやすく、腐食が早期に進行するものがあるというものです。
そのため、腐食したまま使用を続けると、最悪の場合はコイルスプリングが折損し、タイヤと接触することでパンクして走行不能となる恐れがあります。この情報は市場からの460件の報告によるものです。
対策としては該当する車両のフロント コイルスプリングが交換となります。
該当車種は2013年3月〜2015年12月までの期間に生産されたワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴン、モコ、フレア、フレア ワゴンなどOEMモデルを含む7車種で、合計61万496台です。