トヨタ ウェルキャブに助手席回転チルトシート車を新設定

シエンタ ウェルキャブ 助手席回転チルトシート車 X “B タイプ”〈オプション装着車〉
シエンタ ウェルキャブ 助手席回転チルトシート車 X “B タイプ”〈オプション装着車〉

トヨタは2015年9月24日、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)に簡単操作で助手席を回転させ、座面を傾けることで乗降をよりスムーズにサポートする助手席回転チルトシート車を開発し、シエンタとポルテ/スペイドに新たに設定した。シエンタは全トヨタ販売店、ポルテは全国のトヨタ店とトヨペット店、スペイドはトヨタカローラ店とネッツ店を通じて、12月下旬から発売する。

助手席回転チルトシート車は乗降性を向上するとともに、乗降に必要なスペースを縮小。いわゆる一般の駐車場での乗り降りを容易としただけでなく、ベース車と同等の乗り心地を追求するなど、「普通のクルマ化」をキーワードとして開発した。その主な特徴は以下の通りだ。

ポルテ ウェルキャブ 助手席回転チルトシート車 F “A タイプ”〈オプション装着車〉
ポルテ ウェルキャブ 助手席回転チルトシート車 F “A タイプ”〈オプション装着車〉

まず座面チルト機構によって乗降時に座面の前側を下げることにより、足の着地をサポートする。また乗降時のヒップポイントをより高い位置にすることで、座る&立つの動作を容易にするとともに、介助者の負担も軽減している。

次に乗降スペースの縮小に貢献している。座面のチルト機構によりシートが車外に出る部分を最小とし、駐車場などでの乗降時に必要なスペースを狭めることに成功。具体的には車両の横に45cm(シエンタは94cm)のスペースがあれば乗降が可能となり、障がい者用などの特別なスペースがない場所でも利用可能とした。さらに車外に出る部分が少ないので、 雨天時でもシートが濡れにくいという副次効果も得た。

また乗降時間も短縮している。新型車両にはシート左下の側面に回転スライドレバー、シート左肩にチルトボタン&グリップを配置。シートの回転とチルトに関する操作をこの2つの機構で行うことで、操作も簡単になり、乗り降りにかかる時間も従来の助手席リフトアップシート車と比較して、大幅に短縮することができた。

最後に特筆すべきは、ベース車に近い快適性の確保だ。これはベース車と同等の座面角の実現により、長時間乗車でも疲れにくく、体への負担も軽減することを可能にした。さらに乗車時の目線はドライバーとほぼ同じ高さを確保するなど、よりベース車に近い乗り心地を実現している。

なおシエンタには、「車いす仕様車」にタイプIIIを追加設定。これは従来の車いす仕様車タイプIの 仕様に、新開発の助手席回転チルトシートを標準装備している。 各車の価格は以下の通りだ。

News Release
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*1 価格にはリサイクル料金は含まれない
*2 助手席回転チルトシート車“Bタイプ”および車いす仕様車は非課税
*3 車いすの人が乗車する場合は4名

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