トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)では、7月15日(土)から10月9日(月・祝)まで、新しい夏の全館イベント「トヨタ博物館 夏フェス!2017」を開催する。
「トヨタ博物館 夏フェス!2017」は、昨年まで過去10回にわたって開催した「はたらく自動車」展の内容を刷新し、他の関連イベントも組み合わせ、館全体を自動車文化体験の場とする、大人も子どもも楽しめるイベント。構成は、企画展、屋外展示・実演、児童向け工作教室の3本柱からなる。
企画展は「はたらく自動車再発見!」をテーマに身近な乗り物であるタクシーを取り上げ、日本のタクシーの歴史や海外の事例、さまざまなサービスの内容などを紹介して大人の関心にも応える内容にしている。加えて、サブ展示として子どもの人気が高いパトカーや消防ポンプ車、小型バスを展示している。
屋外展示・実演は「体感!まもる・たすける・ささえる」をテーマに従来の実車を使った機能実演に加えてミニ運転レッスン、災害派遣に活躍する自衛隊車両展示、次世代モビリティ試乗など、社会の関心が高い内容を加えて充実させた。
工作教室は「学ぼう!キッズ・ラボ」と名づけ、7月と8月の毎週末に開催する。水素燃料電池教室、リニアモーターづくり、木でつくり走らせるウッドカー・チャレンジ、科学の仕組みを学ぶなぜなにレクチャーを通じてクルマへの関心喚起、社会課題への意識醸成、科学や動力の理解促進を主な狙いとしている。併せて幼児向けにはライブラリーで絵本を使ったワークショップも開催する。なお、ウッドカー・チャレンジでは、木のクルマや走行コースの材料にトヨタ自動車が所有するトヨタ三重宮川山林の間伐材を使用しており、同時に環境への取り組みをパネルで紹介するなど環境問題等の社会課題への意識醸成にも力点を置いている。
今回の夏フェスを契機として、トヨタ博物館は自動車の紹介だけではなく、トヨタ自動車が取り組んでいる交通安全や環境問題等に向けた社会貢献活動の活動も紹介しながら、自動車文化の発信強化に努める。
■「トヨタ博物館 夏フェス!2017」の開催概要
(1)期間:7月15日(土)〜10月9日(月・祝)
(2)場所:トヨタ博物館 新館2階 企画展示ゾーン(主会場)、新館ホール、屋外(P2駐車場)等
(3)内容:
1.〔企画展〕 はたらく自動車再発見
■「タクシーの世界」
場所:新館2階 企画展示ゾーン
タクシーを取り上げ歴史や仕事内容の地理的違いを深掘りして大人の関心にも応える
■「いろいろなはたらく自動車」
場所:新館1階(無料ゾーン)
人気のはたらく自動車を運転席に乗車体験しながら楽しく学ぶ
■〔写真展〕「大規模土木工事のスーパーヒーロー」
場所:本館1階 エントランス(無料ゾーン)
大規模工事で活躍する巨大なブルドーザーの迫力ある働きを映像と写真で学ぶ
2.〔屋外展示/実演〕「体感!まもる・たすける・ささえる」
場所:P2駐車場(無料ゾーン)
人の役割を中心に最新の技術紹介を含めはたらく自動車を学ぶ
3.〔児童向け教室〕「学ぼう!キッズ・ラボ」
場所 : 新館1階 大ホール、TINY STUDIO(水素燃料電池教室)
クルマへの興味・関心を高める場として原理やしくみを学ぶ
4.〔ライブラリー・ワークショップ〕
場所 : 新館1階 TINY STUDIO(無料ゾーン)
乗り物絵本を通したワークショップでクルマに親しむ