2015年1月8日、トヨタと日野自動車は新しい燃料電池システム「トヨタフューエルセルシステム」(以下、TFCS)を搭載した燃料電池バス(FCバス)を開発。1月9日から豊田市内を走る路線バス「とよたおいでんバス」の営業運行向けに提供すると発表した。
TFCSは、燃料電池技術とハイブリッド技術を融合させ、燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向けに開発したシステム。今回のFCバスには、出力を高めるためにFCスタック及びモーターなどを2個搭載するほか、高圧水素タンクを8本搭載している。
トヨタと日野は、FCバスの実用化に向け、公共交通である路線バスの営業運行による実証試験を通じて、実用性や有用性を検証。FCバスの研究開発を進めていく予定だ。FCバスの燃料となる水素の充填は、NEDO事業として、とよたエコフルタウン水素ステーションを使用する。
なおこのFCバスは、豊田東環状線(豊田市~三河豊田駅前の区間を1日に3往復(月曜日を除く)する。