スバル、7代目「新型レガシィ」2.4Lターボと2.5LのNAをシカゴショーで発表 国内は2019年末発売か?

スバルは2019年2月8日、2019シカゴオートショーで北米仕様の新型レガシィ(2020年モデル)のワールドプレミアを行なった。デビュー30周年を迎える、スバルのフラッグシップ・セダン「レガシィ」は、スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)を採用し、水平対向4気筒・2.4L直噴ターボエンジンを搭載し、走りの質感を大幅に高めている。
スバル 7代目 新型レガシィ 発表

デザイン、パケージと装備

デザインは、最新のスバルデザイン「DYNAMIC×SOLID」を基調にし、レガシィのキャラクターに適応させているが全体のフォルムはキープコンセプトだ。フロントグリルはフレームレスのヘキサゴン・グリルとし、ワイドなロア・グリルで安定感を強調している。サイドビューではドアパネルの厚み感やフェンダーの張り出し、ホイールアーチ上のアクセントにより、ダイナミックさを表現。またヘッドライトはLEDライトを全車に標準装備している。

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ボディサイズは、全長4840mm、全幅1840mm、全高1500mmで、ホイールベースは2750mm。つまり従来型と比べ全長が40mm延長されているが、ぞれ以外は従来と同等サイズだ。

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インテリアは、質感の高いデザイン、仕上げと、SGPの採用により一段と進化したパッケージングを実現している。新たに追加した最上級グレード「Touring」のシートはタンカラーのナッパレザーをスバルとして初採用している。

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インテリアデザインは拡大したフロントガラスと、インストルメントパネルからドアパネルまで連続する長い線のモチーフにより、伸びやかで開放的な雰囲気を表現している。また厚みを持たせたセンターコンソールやアームレストで、乗員を包み込むようなホールド感を表している。

また、フロントドアガラスの位置を外側に広げることでクラストップレベルの視界を実現。従来モデルと比べ延長された全長分を後席スペースと荷室スペースに割り当てることで、後席の居住快適性と、4個のスーツケースが積載できるなど、荷室の使い勝手を向上させている。

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装備では、エンジン始動直後から車内を素早く暖めるPTC電熱ヒーターを2.4L直噴ターボエンジン搭載車に装備し、最上級グレード「Touring」には、蒸し暑い日でも快適なシートベンチレーションを装備。上級グレード(Limited/Touring)は、運転席クッション座面長の調整機能を採用している。

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インフォテイメントでは、11.6インチのHD縦型ディスプレイを備え、大画面に集約した様々な情報をスマートフォン同様の感覚で快適に操作できるHMI(Human Machine Interface)を装備。アップル・カープレイ、アンドロイド・オートなどスマートフォンと連携できる他に、スマートドライバーリンクに準拠したアプリに対応。スマートフォンのOSを問わず、多様なアプリに対応している。

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また緊急通報など従来からの安全機能に加え、Wi-Fi ホットスポットなどテレマティクスサービスとインターネット常時接続を実現している。

その他にドライバーの居眠りや脇見運転検知に加え、シートポジションやドアミラー角度、空調設定を登録したドライバーごとに自動調整するドライバーモニタリングシステムを採用している。

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運転支援システム「アイサイト」を全車に標準装備し、米国仕様としては初めて車線中央維持制御・先行車追従操舵制御(アイサイト・ツーリングアシスト)機能も追加している。さらにフロントガラスにアイサイトの作動状態をLEDで知らせるアイサイトアシストモニターを採用。

その他、車両後退時の衝突回避または衝突による被害を軽減する後退時自動ブレーキ、自車後側方から接近する車両を検知し、音と表示で警告する後側方警戒支援システム、フロントグリル下部に装備したカメラの画像により、車両前方の死角を減らすフロントビューモニターを装備している。

ボディ、シャシー、パワートレーン

新型レガシィは、最新のSGPを採用したことで各部の剛性を飛躍的に向上させ、ステアリング操作に対する正確なレスポンス、快適な乗り心地、静粛性の高い室内空間を実現している。またSGP採用だけではなく、スバルとして初めてボディ骨格を強固に組み立ててからアウターパネルを溶接するフル・インナーフレーム構造を採用している点も画期的だ。これにより高剛性化と軽量化を両立させただけでなく動的質感を大きく向上させている。

シャシーは、アルミ製ロアアーム等の採用で軽量化した足回りと、それを支える新設計ダンパーにより大きく進化したハンドリングと乗り心地を実現。さらにアクティブ・トルクベクタリングも装備している。

もちろんシンメトリカルAWD駆動システムを採用。トランスミッションは変速比幅を拡大し、油圧制御システムを改良し効率を高めたリニアトロニックCVTを装備している。

エンジンは、低回転から力強いトルクを発生する新開発2.4LのFA24型・水平対向4気筒直噴ターボエンジンと、自然吸気2.5LのFB25型をラインアップ。FA24型直噴ターボは264ps/5600rpm、376Nm/2000-4800rpmを発生。FB25型直噴エンジンは185ps/5800rpm、239Nm/4400rpmを発生する。アメリカ仕様のため、いずれのエンジンもレギュラーガソリン仕様となっている。

なお、従来通りアメリカ仕様のレガシィは、インディアナ工場で生産され、2019年秋に発売が開始される。日本仕様は群馬製作所で生産され、2019年末には発表される見込みだ。

スバル 7代目 新型レガシィ 発表

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