2015年7月10日、三菱自動車と三菱商事は、フランス電力公社(EDF)が出資する蓄電システム製造会社Forsee Power社(Forsee)、PSAプジョー・シトロエン社(PSA)と、5社共同で電動車両の使用済みリチウムイオンバッテリーを再利用した、蓄電システムの実証プロジェクトを開始することに合意したと発表した。2015年9月頃に、パリ郊外にあるForsee新社屋に、実証プラントを設置する。
この実証プロジェクト(Battery Second Life Project)は、電力需要に応じて蓄電・発電・系統電力の運用を最適化することにより、効率的なエネルギーマネジメントと経済性の検証を目的としている。
●高圧蓄電システム(330V) :「三菱自動車 iMiEV」、「プジョー iOn」、「シトロエン C-Zero」の使用済みリチウムイオンバッテリーを再利用
●低圧蓄電システム(48V) :新品リチウムイオンバッテリーを使用
●双方向充放電システム(V2X=Vehicle to X):電動車両搭載のリチウムイオンバッテリーを使用
電動車両の導入が進んでいる日本やフランスで、使用済みリチウムイオンバッテリーの再利用は、資源の有効活用と持続可能な社会の構築に向けた重要な取組のひとつとされる。電動車の分野において協業する三菱自動車とPSAの販売実績、蓄電システムの構築で実績のあるForseeの技術力、そして電力事業をグローバルに展開するEDFと三菱商事の知見を合わせ、スケールの大きい事業モデルの確立を狙うという。
まずはフランスを中心とした欧州において、使用済みリチウムイオンバッテリーを再利用した蓄電システムの事業化を検討して行く計画だとしている。
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