ホンダ 米国でEV量産に向け工場再編へ

ホンダのアメリカ法人のアメリカン・ホンダモーターは2023年3月14日、本格的なEV生産に向けて、オハイオ州内の既存工場を北米におけるEV生産のハブ拠点として進化させて行くことを発表した。

本格的なEV組立工場となるメアリズビル工場

■ メアリズビル4輪車工場(オハイオ州
現在ガソリンモデルとハイブリッドモデルを生産している2本の組み立てラインを、2024年1月から1ラインに統合し、今後のEV生産にも対応するべく、新たに必要となるインフラ設備などの導入を進め、本格的なEV生産に向けて設備の全体最適化を図って行く。なお、この変更にともない、主力モデルの一つであるアコードの生産を2025年にインディアナ4輪車工場に移管する。

■ アンナ・エンジン工場(オハイオ州)
V6エンジン用部品の一部工程を、V6エンジン搭載モデルのみを生産するアラバマ4輪車工場内のエンジン工場に、2023年3月から順次移管する。これにより生じるスペースを、EVのインバーターユニットやバッテリーケースの生産に活用する。このバッテリーケースと、LGエナジーソリューションとのEV用バッテリー生産合弁会社が供給するバッテリーモジュールを、メアリズビル4輪車工場で組み合わせてバッテリーユニットを製造し、メアリズビル4輪車工場とイーストリバティ4輪車工場で生産するEVに搭載する予定。

■ トランスミッション工場(ジョージア州)
現在使用していないスペースを活用し、電動アクスルの製造ラインを関連サプライヤーと連携して設置する。

ホンダは、1982年にメアリズビル4輪車工場で、日本の自動車メーカーとして初めて米国における4輪車の生産を開始し、2022年に40周年を迎えた。今後、米国オハイオ州内の3つの既存工場(メアリズビル4輪車工場とイーストリバティ4輪車工場、4輪車用パワートレインを生産するアンナ・エンジン工場)に、合計7億USドルを投資し、北米におけるEV生産のハブ拠点として進化させていくとしている。

こうした工場の改編により、ホンダはバッテリー生産からEVコンポーネンツ生産、組み立て工場までの準備が整えられつつあり、アメリカにおける日本の自動車メーカーとして最も早くEV量産体制を確立していることになる。

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