新型「DS 4」世界で最も美しいクルマが国内販売スタート【動画】

ステランティス・ジャパンは2022年4月28日、 DSオートモビルの新型Cセグメント・ハッチバックモデルとなる「DS 4」を発表し、発売を開始した。

DS 4 は 、DS 7クロスバック、DS 3クロスバック、DS 9に続く、DSオートモビル4番目のモデルとなり、DSオートモビルとしてのラインアップが完成したことになる。このDS 4は世界的に人気のプレミアムCセグメントに投入する戦略的な基幹車種とされ、他の追随を許さない新世代のアヴァンギャルドなデザインと最先端のテクノロジーを搭載し、新たな歴史の始まりを告げるクルマだ。

第2世代となるDS 4は従来のDS 5の後継モデルと位置付けられ、本国では2021年2月に発表されたが、半導体不足などの影響でやや生産ペースは遅くなった。競合モデルはBMW 1シリーズ、アウディ A3ハッチバック、メルセデス・ベンツAクラスが想定され、デザイン力、洗練された上質さなどで既存モデルに挑戦する。

ボディサイズは、全長4415mm、全幅1830mm、全高1495mm、ホイールベース2680mmで、競合するCセグメント・ハッチバックより長めの全長とし、より流麗で彫刻的なプロポーションを強調。 新たに採用している先進のテクノロジー、常に革新しつづけるパリのものづくりの技と美学“SAVOIR- FAIRE(サヴォア・フェール)が細部に息づいている、他に類をみないDSならではのフレンチラグジュアリーを体現している。

ちなみに今年1月にパリで開催された「第37回国際自動車フェスティバル」で、世界で最も美しいクルマに選出され受賞している。

DS 4は、EMP2マルチエナジー・プラットフォームの進化版(EMP2 V3)を 採用している。DS 4 の開発に合わせて操縦安定性向上のために剛性がより高められ、同時に軽量化を実現している。そして骨格には通常のスポット溶接に加え構造用接着剤を多用し(DS 7クロスバック比で約1.5倍の33.7m)、同時に新規部品をEMP2 V2 に対し約50%採用することで、乗り心地を高めている。フロントサスペンションはストラット、リヤはトーションビーム式を採用。

またフロントガラスに装着されたカメラで前方の路面を常時ハイスピードスキャンし、これから通過する路麺の凹凸を識別し、4輪のダンパーの減衰力をリアルタイムで最適に電子制御し、常にフラットで快適な乗り心地と静粛性、さらに操縦安定性を保ち続けることができる。先を予測し最適な制御を行なうという、まさにDSならではのサスペンションシステムだ。(このシステムは、ドライブモードで「コンフォート」を選択時に約13~130km/hで作動。夜間、霧、雨量が多い場合、雪などでは作動しない)

パワートレインは、電動化を含めユーザーがライフスタイルや利用状況、環境意識など多様な価値観に合わせて選択できるパワー・オブ・チョイスコンセプトに基づき、ガソリン、ディーゼル、PHEVをラインナップ。トランスミッションは全モデル8速オートマチックだ。なおディーゼルとPHEVはエコカー減税対象で、PHEVにはクリーンエネルギー自動車補助金が交付される。

ガソリンエンジンは、1.2Lの3気筒ピュアテックで、最高出力130ps/最大トルク230Nm。燃費は17.7km/l (WLTCモード)。

ディーゼルエンジンは、ブルーHDi 1.5Lの4気筒で、最高出力130ps/最大トルク300Nm。燃費は21.2km/l (WLTCモード)。

PHEVのE-TENSEは、1.6Lの4気筒DOHCエンジン(180ps/300Nm)とフロント電動モーター
(110ps/320Nm)により、システムトータル 225ps/360Nmを発生する。容量12.4kWh のリチウムイオンバッテリーをリヤトランク下に搭載。EV走行可能距離56km(WLTCモード)。満充電時間の目安は普通充電器(200V/3kW)で約4時間、ウォールボックスタイプの普通充電器(200V/6kW )で約2時間となっている。

E-TENSEで選択できるドライブモードは、電動モーターでEV走行を楽しむ「エレクトリックモード」、エンジンとモーターを活用して燃費効率を最適化する「ハイブリッドモード」、ハイブリッドモードにDSアクティブスキャンサスペンションを作動させる「コンフォートモード」、必要に応じてモーターの力も活用しながら、高出力のダイナミックな走りを楽しむ「スポーツモード」の4モードが設定されている。

エクステリア・デザインは、フロントに新しいライトシグネチャーを導入。スリムなプロジェクターヘッドランプには、「DS マトリクスLEDビジョン」を採用。シャイニーブラックのフロントグリルは、ダイヤモンドをモチーフとした大小2つのパーツで構成。ダイヤモンドを散りばめたようなクロームを配し、美しい幾何学模様のデザインに磨きをかけており、フルLEDデイタイムランニングライトは、誰もが目を惹くシグネチャーデザインを採用している。

フロントからリヤへ流れる流麗なシルエット、力強さを象徴する彫刻的なフォルムや大径ホイール、シャープなラインがDS 4のダイナミズムを強調。サイドビューは、低く傾斜するルーフラインによって、流麗さとシャープなラインを融合。リトラクタブルドアハンドルは、サイドパネルの彫刻的な面構成を強調している。細く横に伸びるリヤライトはレーザーエンボス加工された立体的な視覚効果を生み出す美しいダイヤモンドデザインで、昼夜問わずに目をひきつけるデザインだ。コのリヤライトは片側で合計80個のLEDライトを使用し、美しくエレガントな発光を表現している。

インテリアは、主力グレードのリボリにはバサルト・ブラックレザーのシートを採用。ダッシュボードやアームレストはテップレザーとし、触り心地にこだわった仕立てになっている。

人間工学に基づいてデザインされたドア上部のパワーウィンドウスイッチには、シャイニーブラックの加飾が加えられている。また室内では4.1Lの収納スペースを確保し利便性を高めている。ベースモデルのトロカデロのシート表皮は、ファブリックとテップレザーの組み合わせだ。ダッシュボードの中央には、継ぎ目のない仕上げの10インチのタッチスクリーンを装備している。

またインテリアの空調は、より洗練された室内デザインとするため、DS初となる新機能のエアコンを採用。画期的なべンチレーションシステムにより、従来のような大きな吹き出し口存在せず、下部には彫刻的な文様を施した操作ボタンを配置。ボタンの左右にあるスライダーで風向の上下を、その両隣にあるスライダーでは左右の調整が可能となっている。

同時にDS初となるクリーンで安心な車内空気環境を提供するDSクリーンキャビンを採用。内外のセンサーを用いて、外部物質(CO:一酸化炭素、NO2:二酸化窒素、NH3:アンモニア)や車内のたばこなどのCOやPM2.5の粒子を検知し、自動的に室内を浄化。タッチスクリーンで空気の状況をモニターすることもできる。

ラゲッジ容量は、プレミア・ムハッチバック・セグメンNo.1となる430Lを実現。(E-TENSEは390L)。後席全体を使用すれば1240L(E-TENSE 1190L)と、プレミアムCセグメントSUVの競合車をも凌ぐ十分な荷室スペースを確保している。

10インチ・タッチスクリーンは、スマートフォンやタブレットのように、直観的な操作が可能で、ウィジェットを選んで自分専用のホーム画面をカスタマイズでき、またチュートリアル動画も用意され、一部装備の機能説明を見ることもできる。

また新たにコネクテッド機能(プローブ交通情報を活用したリアルトラフィック情報)を備えたナビゲーションに加え、日本語によるボイスコントロール機能も装備。ステアリング右側にあるボイスコントロールスイッチを押すか、もしくは「OK、アイリス」と呼びかけることで、ナビゲーションの目的地やエアコンの温度設定、電話の発着信、天気予報の表示などの音声操作が可能になっている。アイリスとはギリシャ神話に登場する虹の女神に由来し、天と地を繋ぐ伝令使(メッセンジャー)の役割からネーミングされている。

またヘッドアップディスプレイは、戦闘機のコックピット用に開発されたAR(拡張現実)テクノロジーを応用しており、フロントウィンドウの4m先にナビゲーション、ADASの情報に加え、電話の着信やラジオ局リストなどが投影される。

運転支援システムは最新の先進システムを採用。超音波ソナー×8、フロント・ミリ波レーダー×1、コーナーミリ波レーダー×2(初採用)、フロントガラス・マルチパーパスカメラ×1、180度カメラ×4(初採用)、赤外線カメラ×1 (DSナイトビジョン用)によって構成されている。ADASにDS初採用となる機能を追加し、大幅なアップデートが図られている。

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DS 4 ラプルミエール

DS 4の国内導入を記念して、フランス語で”The First”を意味する特別仕様車DS 4 ラプルミエールが限定発売される。パワートレインはガソリン、ディーゼル、E-TENSEの3種類から選択できる。ボディカラーはグリラケおよびクリスタルパールのメタリック2色を設定、計50台の限定発売となる。

クリオロブラウン・ナッパレザーシート、スライディングガラスルーフ、DSナイトビジョン、シャイニーブラック加飾(DSウイング、サイドウインドウモール、リヤガーニッシュ)、ボディ同色リトラクタブルドアハンドル、20インチタイヤ&ホイール (E-TENSEのみ)、専用バッジなどが特別装備されている。

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