アウディ 新型アウディA6アヴァントのワールドプレミア ファーストクラスの体験を提供

アウディ本社は2025年3月5日、新型アウディA6 アヴァントのワールドプレミアを行なった。ニューモデルは、これまで以上にダイナミックで効率的で、デジタルなモデルへと進化している。

モデル概要

プレミアムクラスのEセグメント・フルサイズモデルで、室内は他に類を見ないファーストクラスの広さで、快適性を備えている。

最新のガソリン、ディーゼルエンジンは、MHEV plusテクノロジーを組み合わせており、パフォーマンスを向上させながらCO2排出量を低減。

長距離ドライブでも市街地走行でも、アダプティブ・エアサスペンションとオールホイールステアリング(4輪操舵:オプション)が優れた乗り心地と俊敏なハンドリングを両立している。

空力性能はCd値0.25という、内燃エンジンを搭載したアヴァントとして最高の数値を実現し、空気抵抗を低減するのはもちろん、デザインと機能の完璧な調和を生み出している。エクステリアはスポーティかつエレガントなキャラクターを反映し、新たなデジタルライティング・テクノロジーにより、路上での存在感が際立つ。

また、アウディMMIパノラマディスプレイとフロント・パッセンジャーディスプレイには、直感的な操作性でユーザーの使いやすさが考えられたインフォテインメントコンセプトが採用されており、より快適なデジタルの世界を体感できる。

ゲルノート・デルナーCEO

「アウディはアヴァントの歴史に新たな章を書き加えています。新型A6は、エレガントでダイナミックなデザインと、卓越した空力性能を融合させました。効率的でありながら高性能な駆動システムと、最先端のサスペンションテクノロジーにより、スポーティさと高い快適性を両立し、A6でのロングドライブをファーストクラスの体験へと昇華させます」

アウディはこのモデルにより、2024年に開始した大規模な製品戦略をさらに加速させる。製品ポートフォリオの刷新と新技術により、競争が激化する市場において将来へ向けた立ち位置を強化する役割としている。

MHEV plusテクノロジーを採用

最新のマイルドハイブリッドであるMHEV plusは、A6 アヴァントの卓越したドライビングエクスペリエンスを支える重要な要素だ。この電動化技術は、2.0 TDI 4気筒エンジン(150kW/204ps)に加え、3.0 TFSI V6エンジン(270kW/367ps)にも採用している。

MHEV plusは、エンジンをサポートしながらパフォーマンスと快適性を向上させ、CO2排出量を削減することができる。このシステムは、48Vバッテリー、BAS(ベルト駆動オルタネータースターター)、統合型パワーエレクトロニクスを備えたPTG(パワートレインジェネレーター)の3つの主要コンポーネントで構成されている。

トランスミッションにダイレクトに結合されるPTGにより、完全電動での駐車や低速でのEV走行が可能になり、また、市街地走行時や渋滞時、あるいは郊外での走行の際にも、EV走行が可能だ。さらにPTGは、発進時や追い越し時に最大230Nmのトルクと18kW(24ps)のアシストを行ない、減速時には最大25kWのエネルギーを回生し、高効率な走行を実現する。

シャシー

新型A6 アヴァントはPPCプラットフォームを採用。シャシー技術では、オールホイールステアリングや車高とダンピングを可変制御するアダプティブ・エアサスペンションをオプション設定し、スポーティさと快適性をさらに高次元なレベルに引き上げている。また、クワトロ・スポーツデファレンシャルを装備することで、さらなる俊敏性を生み出している。

標準装備のプログレッシブステアリングも、よりダイレクトなレスポンスを実現。ステアリング系のトーションバーの剛性、ステアリングラックの取り付け剛性、強化されたコントロールアームブッシュなどの改良により、先代モデルと比較して、ステアリングホイールからタイヤまでの剛性が一段と向上した。

さらに、フロントアクスルのキャンバー角をわずかに増加させている。これらの改良により、ステアリングの応答性が向上し、よりダイレクトなフィードバックが得られるようになり、高性能な駆動システムとの組み合わせにより、軽快で精密なハンドリングを実現している。

オプションのオールホイールステアリングは、クワトロ4輪駆動と組み合わせることでさらなる走行安定性を実現。後輪操舵の反応速度はより向上し、低速時には後輪が前輪と逆位相で最大5度まで切れることで、市街地や狭いカーブでの機動性が向上し、最小回転半径が最大1m縮小。一方、中速域から高速域では後輪が前輪と同じ方向に切れることで、より安定した正確なハンドリングを実現している。

エクステリア

新型A6 アヴァントは、ボディの洗練により、Cd値は0.25という卓越した空力性能を持ち、内燃エンジンを搭載するアヴァントとして最高の数値を誇る。

優れた空力性能の実現には、大型のエアカーテンや前面の可変制御式吸気インテークに加え、特長的なルーフスポイラーやリヤウィンドウ側面のエアロダイナミクスパネルが大きく貢献している。

また、スポーティなリヤデザインには、アヴァントらしさを強調する印象的なディフューザーを採用。ショルダーラインから力強く張り出したクワトロ・ブリスターとワイドなトレッドが、このモデルのダイナミックなスタンスを際立たせている。同時に、ロングホイールベースと伸びやかなボンネットがエレガントさを演出し、破綻のない美しいプロポーションを生み出している。

インテリア

広々とした室内空間と最先端テクノロジーにより、A6 アヴァントのインテリアはファーストクラスの快適性を実現している。ドライバーオリエンテッドな操作コンセプトを採用し、パノラマディスプレイとパッセンジャーディスプレイによって、新たな次元のデジタル感を体験できる。

また、パーソナライゼーションでは、照明で重要な役割を果たしており、フロントおよびリヤの7種類のデジタルライトシグネチャーが選択可能となっている。インテリジェントに明るさをコントロールするアクティブセグメントと、第2世代デジタルOLEDリヤライトの組み合わせは、先進的なテクノロジーの象徴である。このデジタル・ライティングテクノロジーは、アウディに不可欠な要素であり、視認性、安全性の向上にも貢献する。

さらに快適性を高める先進装備として、パノラマガラスサンルーフがある。開放感のある空間を演出し、明るく開放的な雰囲気と効果的な遮光をスムーズに切り替えることが可能だ。

オーディオは、バング&オルフセンの3Dプレミアム・サウンドシステムで、フロントヘッドレスト内のスピーカーを含む高精度なサウンドデザインにより、空前のオーディオ体験を生み出す。

また、室内の音響制御技術も先進技術を投入し、車両全体の静粛性は極めて高いレベルにあり、その結果、質の高いオーディオ環境を実現。さらに、オプションの4ゾーン・オートマチックエアコンにより、ドライバー、助手席、後部座席の乗員、それぞれに最適な温度環境が設定できる。そしてオプションでイオナイザーと微粒子センサーを含む室内エア環境システムを選択することができる。

新型A6 アヴァントは、ヨーロッパでは3月から受注が開始され、5月に発売予定だ。日本市場向けの導入時期は現時点では未定となっている。

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