【アルファロメオ ステルヴィオ試乗記】マニア殺し

マニアック評価 vol.668

アルファロメオ・ステルヴィオのディーゼルエンジン搭載モデルが2019年4月6日より発売されるが、一足先に試乗してきた。ステルヴィオの魅力はセンスやデザインもあるが、その切れ味鋭い走りが特徴的でガソリンモデルのレポートでもそうお伝えしている。ディーゼルと聞くと重たいイメージやレスポンスの悪さをイメージするかもしれないが、驚くほど軽快でパワフルな仕上がりだった。
アルファロメオ ステルヴィオ 試乗記

クラストップの大トルク470Nm

試乗は都内中心部で首都高速と一般道という日常的な範囲だったが、ステルヴィオらしさを存分に味わうことができた。特徴的な走行環境でもないのに、それほどクルマの個性を感じさせるモデルも珍しいと言っていいだろう。

アルファロメオ ステルビオ 試乗記

それはドイツ車とは異なるイタリアンなテイストをインテリアで感じ、暴力的とも言えるパワフルなパワートレーンに歓喜し、なぜか上から目線な気持ちにもなれる存在感を持ったモデルだった。

エンジンは2.2Lターボディーゼルで、クラストップの出力210ps /470Nmを発揮する。概ねDセグメントのプレミアムモデルには2.0L前後のターボで、400Nmで各社足並みが揃った出力なのだが、500Nmにも迫る大トルクを発揮するエンジンを搭載している。

しかも1250rpmで300Nm以上を、1750rpmで最大トルクの400Nmを発揮するのだから、2000rpm以下で全て解決するほど低回転で走行できる。だから燃費もよくWLTCモードで16.0km/L走る。そして0-100km/h加速は6.6秒を記録しスポーツカー並みの俊足を持っている。

アルファロメオ ステルビオ 試乗記

搭載するトランスミッションはZF製の8速ATで、車両設計とパワートレーン設計が同時進行で開発されているため、なめらかなシフトフィールはもちろん、ディーゼル特有のエンジン音や振動が非常に高いレベルで抑えられている。そして車両全体のNVHの低減効果も高くトータルバランスされた高級車らしい静粛性も兼ね備えている。

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抜群の切れ味 マニア殺しの操舵フィール

排気ガスなどの環境性能は、2000barの高圧燃料噴射を最大8回行なう高精細な燃料噴射装置「マルチジェットⅡ」を搭載。DPFフィルターも装備し尿素SCR噴射といった排ガス後処理対策が行なわれており、日本はもちろん各国の排ガス規制をクリアしたクリーンディーゼル車となっている。

こうしたパワートレーンを搭載するステルヴィオ ディーゼルにはアルファロメオのドライブモード「d、n、a」が装備される。nはニュートラルでノーマルを意味する。dはダイナミックだが、これが凄まじい。アクセルレスポンスは敏感になり、アクセル開度初期のトルクの立ち上がりがすごい。まさに暴力的な加速を体験するのだ。aは経済性を重視するエコモード&オールウェザーなのだが、これはまた、極端に大人しくなり、反応しなくなる。こうしたドライブモードの切り替えで変化する乗り味は、エンジニアの、メーカーの仕様で決まるわけで、こうしたことがアルファロメオらしさなのかもしれない。

ハンドリングは言うまでもなく切れ味抜群だ。遊びのないステアフィールはレーシングカーをイメージさせる。ステア操舵でゆっくりじわりとステアできるスキルがあれば、つまり、マニア、通好み、といった嗜好がある人には泣かせるセットアップだ。このソリッド感のあるステアフィールはジュリアに共通する。

ディーゼルであることのネガどころか、低回転での大トルクは日常使いでのドラビリに貢献し、ディーゼルの恩恵がたくさん降り注いでくることを感じるのだ。滑らかなシフトフィールとランフラットタイヤにも関わらず、しっとりとした乗り味、極太のトルクと真っ赤なシート。どれをとっても個性的で満足度が高い。

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乗りこなしのセンスはキザ男か

ドアを開けた瞬間、真っ赤なレザーシートとブラックカラーに統一されたインテリアに圧倒される。赤の発色も綺麗に、レザーの高級感もイタリアンらしく、キザでシャイなイタリアの伊達男をイメージさせる。高級レザーを上手に使うイタリアンらしい内装で、おしゃれセンスが満載のインテリアだ。

アルファロメオ ステルビオ 試乗記

装備類に描かれる文字(フォント)もサイズも統一され、細かいところでのセンスの統一感があり、こうしたところでも魅力を感じる人は多いと思う。

アルファロメオ ステルビオ 試乗記

ちなみに、駆動方式は4WDモデルだけでボディカラーは5色。アルファ ホワイト、アルファ レッド、モンテカルロ ブルー、ストロンボリ グレー、ブルカノ ブラックとなっている。組み合わされるインテリアカラーは試乗したレッドとブラックの2色から選択でき、シートカラーやステッチの色、インテリアパネルのヘアライン仕上げの有無選択などができるようになっている。価格は617万円(税込)とこちらも戦略的、攻撃的な価格設定がされており、販売も戦闘モードだ。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

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