スズキ インドでハイブリッド車などをトヨタと相互供給

スズキは2018年3月29日、インド市場における販売競争の活性化に向けて、トヨタとハイブリッド車などの相互供給を行なうことに基本合意したと発表した。

トヨタとスズキは、2017年2月6日の業務提携に向けた覚書締結以降、「環境技術」「安全技術」「情報技術」「商品・ユニット補完」等に関して、具体的な協業の実現に向けた検討を進めてきた。その一環として2017年11月には、インド市場に2020年頃に電気自動車を投入するための協力関係構築に向けて、検討を進めることで合意をしている。

今回、基本合意した商品においては、両社ともさらにできる限り部品の現地調達を進め、インド政府の推進する「Make in India」を実現。それとともに、燃費の優れた商品の普及により、インドにおける環境負荷低減やエネルギーセキュリティにも貢献していくことになる。

具体的には、スズキからトヨタへ「バレーノ」「ビターラ・ブレッツァ」を供給し、トヨタからスズキへは「カローラ」を供給することを予定している。具体的な供給開始時期や台数規模、車両スペック、供給価格等の詳細については、今後両社で検討を進めていくことになる。

供給を受ける車種は、トヨタ、スズキ両社の現地子会社が、それぞれの販売網を通じて販売される。両社がそれぞれ切磋琢磨して市場を活性化することにより、インドの顧客へ届ける商品・サービスを、より一層向上させていくことが狙いだ。

今後も両社は、両社間で公正かつ自由な競争が行なわれることを前提とし、「持続可能なモビリティ社会」の実現に向けて、さらなる協業の検討を継続していく。

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