トヨタGAZOOレーシング・チームは2022年6月9日〜12日に、フランスで開催された2022年世界耐久選手権シリーズ第3戦「第90回ル・マン24時間レース」で、GR010ハイブリッドが1-2フィニッシュし、ル・マン24時間レースの5連覇を成し遂げた。

今回のル・マン24時間はレース全体を通して好天に恵まれ、セーフティカー出動は1回のみと波乱の少ないレース展開となった。
セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3選手がステアリングを握るGR010ハイブリッド 8号車はポールポジションでのスタートから完璧なレースで380周を走破し、現地時間午後4時、トップでチェッカー旗を受けた。

一方、昨年の優勝した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス選手がステアリングを握るGR010ハイブリッド 7号車は、レース中に電気系統のトラブルが発生し、同一集回数ながら8号車から遅れること2分1秒222の2位でフィニッシュ。この結果、チームは4度目の1-2フィニッシュを達成した。

なお、ハイパーカー同クラスのグリッケンハウス 007 LMHが5周遅れの3位に。さらに同チームのマシンが4位に入った。また予選でトヨタに迫ったノン・ハイブリッドのハイパーカーのアルピーヌ A480は、トラブルが多発し23位に終わっている。
今回のレースはまさにトヨタの黄金時代を思わせるが、実は今シーズン後半からいよいよプジョー・ワークスチームが9X8で参戦を開始する。
そして来シーズンからはポルシェ・ワークス、アウディ・ワークス、フェラーリ・ワークス、キャデラック・ワークスという強力なワークス・チームが復活参戦するため、戦いはきわめて激しくなると予想されている。