トヨタは2015年9月30日、来る10月5日から9日までの5日間、フランス・ボルドーで開催される第22回ITS世界会議 ボルドー2015」に出展すると発表した。
今回の会議は「宇宙技術で広がる未来のITS」をテーマに、衛星測位など宇宙技術をはじめ、つながるクルマや自動運転技術、マルチモーダル輸送など、ITSが生み出す新たな価値・サービスを世界に向けて発信する目的で開催される。トヨタは今回の出展で同社の安全に対する考え方をはじめ、「協調型ITS・自動運転技術」や「次世代交通システム」を中心に最新技術を紹介する。
具体的には、車同士の通信（車車間通信）や道路上に設置された機器と車との通信（路車間通信）によって安全な交通社会の実現を目指す「協調型 ITS」に加えて、高速道路走行を想定した「自動運転技術・高度運転支援システム」、開催国フランスで公共交通と連携する新しいモビリティシェアリングの実証実験を行なっている次世代交通システム「Ha:mo（ハーモ）」を紹介する。
なお上記に示す協調型ITSサービス（右折時注意喚起／赤信号注意喚起／緊急車両存在通知など）は、「ITS Connect」として間もなく日本で発売予定の新型車に搭載するなど、今後普及に向けた取り組みを着実に進めていく。
ITS世界会議は、欧州／アジア／太平洋／米州の順で毎年開催されるITSに関する最大規模の国際会議であり、各国・地域のITS関連団体（政府・研究機関・企業）がセッション（論文）や展示などを通じて、最先端のITS研究成果や製品発表を行なう場だ。トヨタは第1回から同会議に積極的に参加しており、ITS技術の研究成果や安全・環境に関する商品・サービスなどを展示・紹介している。
