【ダイハツ/スバル】e:Sテクノロジー拡大、ムーヴの燃費性能を向上。OEM車のステラも同様に進化

ムーヴとステラの画像
↑ムーヴとステラのアイドリングストップ機能付き車のメーター

ダイハツは2011年11月7日に軽乗用車ムーヴのマイナーチェンジを発表・発売した。1年目のマイナーチェンジということで外観などの変更点はなく、燃費性能の向上が主な内容だ。また同日、ムーヴのOEMモデルであるスバルのステラもマイナーチェンジを発表(発売は11月14日から)。新パワートレインやアイドリングストップを装備し、JC08モード燃費27.0km/Lと、軽ハイトワゴンとしてはクラストップとなった。

ムーヴの画像
↑ムーヴは外観や装備にほとんど変更はなく、メカニズム面の進化に重点を置いたマイナーチェンジだ

2010年12月のフルモデルチェンジ時から「TNP27」というキャッチフレーズで、10・15モード27.0km/Lという低燃費性能をアピールしてきたムーヴ。今回のマイナーチェンジでは、すでにミライースに採用されたe:Sテクノロジーからパワートレインの進化と洗練されたエネルギーマネジメントをNAエンジン全車に投入。より厳しいとされるJC08モード燃費で27.0km/L(NA・FF)と、相変わらずの“TNP”ぶりを発揮している。なお10・15モード燃費は30.0km/L(同)。登録車ではトップランナーにあたる数値を、この軽ハイトワゴンは叩き出している。

イーステクノロジーから投入された主な技術は、次の2点だ。エンジンはミライース譲りの改良型KFエンジンで、変速機も低フリクションのCVTを搭載。このイーステクノロジー・パワートレインが走行時のエネルギー効率を改善。そして時速7kmからアイドリングストップが作動するという「新eco IDLE」と減速時のエネルギーを回生する「エコ発電制御」というマネージメントをムーヴに合わせてリセッティングし、搭載している。

ムーヴの画像
↑大技を使うことなく内燃機関として純粋に煮詰めることで省燃費性能を実現した3気筒12バルブのKF型エンジン。最高出力38kW/6800rpm、最大トルク60Nm/5200rpm

一般に燃費改善技術というのはコストがかかるもので、同じメーカーのほかのモデルにすぐ標準装備するというのは価格戦略から難しい面もある。しかし、さすがミライースという低価格車に使うために開発されたe:Sテクノロジーだけに、今回のムーヴでは価格アップとは無縁。基本的に全車で価格据え置きとなっている点も評価したい。

ムーヴの画像
↑フロントはベンチシート、リヤは240mmのスライド機構を持つ。FFグレードではフラットフロアと合わせてゆったりとしたインテリアを実現

燃費性能は魅力だが、燃費モデルとして割り切った装備の簡素化などでミライースの購入を踏みとどまっていたという人にとって、ムーヴのマイナーチェンジは朗報だ。4名乗車の機会が多いユーザーで、最新のe:Sテクノロジーを味わってみたいならば、リアシートのスライド機構など装備の充実したムーヴがお勧めだ。

ステラの画像
↑標準グレードで装備と価格のバランスがとれたステラのLリミテッド
ステラの画像
↑ムーヴ同様にカスタム版も用意。NAとターボをラインアップする

 

■ムーヴ価格表

ムーヴの価格表

 

 

 

 

 

 

 

■ステラ価格表

ステラの価格表

 

 

 

 

 

 

 

 

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