ルノー・日産・三菱、2018年上半期は過去最高の554万台販売

世界最大の自動車アライアンス、ルノー・日産自動車・三菱自動車は2018年7月27日、3社の2018年暦年上半期(1月〜6月)の販売台数が前年同期比5.1%増の5,538,530台となり過去最高になったと発表した。

2018年上半期は、アライアンスメンバー3社のクロスオーバーやSUV、ピックアップトラック、電気自動車(EV)、e-POWER搭載モデルに対する需要が増加。特にルノーでは「クリオ」や「キャプチャー」「セニック」、ならびに過去最高の上半期販売数を記録したダチアブランド、日産では「ノート」「セレナ」「エクストレイル」「キャシュカイ」、三菱自動車では「エクリプス クロス」や「エクスパンダー」が好調な販売を記録している。

ルノー・日産・三菱 アライアンス 2018年上半期 販売実績
アライアンスおよびメンバー3社の主要市場

また、ルノーおよび日産のEVへの需要が高まった。ルノーでは「ゾエ」および欧州の小型商用車EV市場で38%のシェアを持つ「カングーZ.E.」が貢献、ルノーの欧州のEV市場でのシェアは21.9%となった。日産のグローバルEV販売台数は4万7,000台以上となり、特に欧州では1万8,000台以上の「日産リーフ」が販売され、欧州におけるEVの販売台数第1位となった。また、三菱自動車の「アウトランダーPHEV」はプラグインハイブリッドSUVセグメントでマーケットリーダーの地位を維持している。

アライアンスの会長兼CEOであるカルロス ゴーン氏は、
「本アライアンスのメンバー各社が複数の市場で販売台数を伸ばし続けたという実績は、各ブランドの競争力が高く魅力的な商品に支えられています。2018年上半期の好調な販売実績は、本アライアンスが中期計画『アライアンス2022』で示した予想に向かって進んでいることを示すものです。」
と述べた。

6ヵ年の中期計画「アライアンス2022」のもと、ルノー・日産・三菱自動車は、計画終了時までに年間1,400万台以上の販売を見込んでおり、これは2017年度の1,060万台から30%以上の増加となる。また、本計画のもと、プラットフォームおよびパワートレーンの共通化や、電動化、コネクティビティ、自動運転といった技術の共有などを通じ、メンバー3社間の機能統合を進めている。

2018年上半期は、世界で販売されたクルマのおよそ9台に1台がアライアンスのクルマだったことになる。
ルノーグループは2018年上半期に約210万台を販売し、ルノーおよびダチアのブランドとして同期間では過去最高となる販売台数を記録。また、ルノーは欧州で第2位のブランドを維持し、特に「キャプチャー」はセグメントで第1位のモデルとなった。
日産は、ニッサン、インフィニティ、ダットサンのブランドとして約280万台を販売。特に中国では販売台数が前年同期比10.8%の増加となった。
三菱自動車は、グローバルで616,648台を販売。この期間中、「エクリプス クロス」を60か国以上で発売し、インドネシアで生産している「エクスパンダー」のフィリピンへの輸出を4月に開始した。販売実績にはタイでのピックアップトラックに対する需要増加や中国でのSUV「アウトランダー」の人気も反映されている。

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