ルノー・日産自動車・三菱自動車は2018年7月3日、アライアンス内でのカスタマーサービス強化の一環として、共同研修センターをフィリピンに開設したことを発表した。
この共同研修センターはフィリピン・ラグナ州に位置する2階建ての施設で、1日に最大200人の研修が可能だ。研修の対象はフィリピンの日産および三菱自動車のスタッフで、ショールームや修理センターでのカスタマーサービスをより効率的かつ高付加価値にすることを目指すという。
センター内には、研修用の疑似ディーラー店舗やサービスカウンターが設置されており、車体修理・塗装、メンテナンス、運搬、車両点検などのサービスの研修も行う。また、ラグナ州サンタローザ市にある三菱自動車の工場敷地内に位置していることもあり、日産・三菱自動車両社の電動化の取り組みを受け、将来的には電動車の修理サービスの研修も行う予定だ。
三菱自動車の現地法人、ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)の押切武津洋社長兼CEOは、
「本共同研修センターは、ディーラーや修理センターのスタッフの能力をさらに強化し、最新の技術を理解するための場となります。さまざまな日常のサービス業務のシミュレーションをここで行うことにより、業務効率や生産性が向上すると考えています。」
とコメントしている。
また、フィリピン日産社のラメシュ・ナラシムハン社長は、
「三菱自動車と手を組み新研修センターが設立できたことを嬉しく思います。本センターは、グローバルなアライアンスの枠組みの中で両社が生み出すシナジーの新しい具体例です。MMPCと協力して、今後もお客さま対応スタッフの能力に磨きをかけ、フィリピン国内のお客さまに向けてサービス品質を高めていきたいと思います。」
と述べている。
ルノー・日産自動車・三菱自動車について
ルノーグループ、日産自動車、三菱自動車は世界最大の自動車パートナーシップを結んでいる。2017年には、パートナー各社合計で、世界の200か国近くで1,060万台以上の車両を販売した。また、3社はドイツのダイムラー、中国の東風汽車などの自動車メーカーと戦略的な協力関係を結んでいる。本戦略的アライアンスは、ゼロ・エミッション車における業界リーダーであり、最新の先進技術を開発しながら、自動運転およびコネクティビティの機能やサービスを、手頃な価格の幅広い車種で提供していく予定としている。