三菱 ラリーアートからトライトンでアジアクロスカントリーラリーに参戦を発表

三菱自動車が技術支援するチーム三菱ラリーアートは2024年3月26日、8月にタイ~マレーシアで開催予定のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)に参戦すると発表した。参戦車両はピックアップトラック「トライトン」の改造クロスカントリー車両(T1仕様)で、動力性能の強化を中心に総合力を高め優勝を目指す。

チーム三菱ラリーアートは、2023年に開催されたAXCRにフルモデルチェンジしたばかりの「トライトン」を3台体制で参戦し、チャヤポン・ヨーター選手(タイ)が総合3位に入賞。また、2台以上のエントリーチームで、すべての車両が完走し、うち上位2台の合計タイムで順位が争われる「チーム賞」も獲得した。

チーム三菱ラリーアートは排気量が大きく、動力性能が勝る競合車に対し、「トライトン」の軽快なハンドリングと高い信頼性で対抗してきたが、今回のAXCR参戦車両では各部の熟成を図るとともに、加速性能と走破性を強化、ポテンシャルを高めて必勝態勢で臨むことになる。

3月26日に、タイで開催された第45回バンコク国際モーターショーで新しいカラーリングの「トライトン」AXCR参戦車両を公開。溶岩のエネルギーをモチーフにしたレッド/ブラックの前年のカラーリングに対し、エネルギッシュなレッドはそのままに、巻き上がるダストをデジタライズしたグラフィックを車体前方から中央に配し、さらに湧き出した溶岩が固まって強固な岩盤となった様子をイメージしたガンメタリックを車体後方に配置している。

チーム三菱ラリーアートの増岡浩総監督は、「昨年はトライトンが過酷なアジアクロスカントリーラリーでも堅牢性、耐久性に優れていることを確認できましたし、軽快なハンドリングと高い悪路走破性は強みであることを再認識しました。ニューモデルで2回目の参戦となる今回は、大排気量の競合車と互角に戦えるよう動力性能を強化するとともに、ワイドトレッド化でさらに走破性を強化して臨みます。チーム三菱ラリーアートは、王座奪還に向けて始動します。ご声援をよろしくお願いします」と語っている。

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