マツダの「MX-5(日本名ロードスター)」が受賞したことが話題となっている2016年のワールドカーオブザイヤー(WCOTY)。その部門賞のひとつとなる「ワールドパフォーマンスカー」では、アウディの新型「R8」が栄冠に輝いた。
ワールドパフォーマンスカーは、その名の通り優れた動力性能を持つ1台を選出するもので、今回は2014年秋から2015年秋までにデビューした新型車が対象。ノミネートした数あるパフォーマンスカーのなかからトップ3のファイナリストとなったのは、アウディR8のほか、ホンダの新型「シビック・タイプR」とメルセデス・ベンツの「AMG C63クーペ」だった。
強豪を抑えての受賞となった新型アウディR8は、V10エンジンをミッドシプに搭載し、クワトロシステムを新開発。610hpを発生するトップバージョンは、0-100km/h加速3.2秒、最高速度330km/hを記録する。
今回、第2世代のR8が同賞を受賞したことで、初代と合わせてR8は4度のワールドカーアワードを受賞したことになる。その内訳は、ワールドパフォーマンスカーに初代が2回、2代目が1回、ワールドカーデザインオブザイヤーに初代が1回で、ワールドカーアワードの歴史のなかでもこれだけの複数回受賞は数少ない。
また、ワールドパフォーマンスカーの受賞は、2007年の「RS4」、2008年のR8、2010年のR8 V10に続いて4回目となる。ちなみに、2005年にはアウディA6がワールドカーオブザイヤーに輝いている。
R8のブランドイメージを強く表現するモデルであると同時に、Audi Sportのフラッグシップカーでもある。第1世代のR8はアウディがプレミアムブランドになるための道を切り拓き、新型R8はこのサクセスストーリーを継続し、Audi Sportの成長戦略をさらに加速させる役割を担っている」と、アウディのセールス&マーケティング担当取締役ディートマル フォッゲンライター氏は語っている。