GE ホンダ 小型ジェットエンジン「HF120」の欧州における型式認定を取得

HF120
量産型ターボファンエンジン「HF120」の欧州における型式認定を取得したGE ホンダ

ホンダとゼネラル・エレクトリック社(GE)による折半出資子会社であるGE ホンダは、2016年5月24日に、欧州航空安全局(European Aviation Safety Agency)から量産型ターボファンエンジン「HF120」の欧州における型式認定を取得したことを発表した。

GE ホンダは、2016年4月の欧州でのホンダ ジェットデリバリー開始に先駆け、タグアビエーション社(南部担当)、ラインランド・エア・サービス社(中部担当)とともに、新たにマーシャルアビエーションサービス社(北部担当)を欧州における認定サービス拠点に加え、より充実したサービス・物流拠点の拡大を進めてきた。これらの拠点を通じて「エンジンメンテナンスケアプログラム」(EMC)を販売するなど、24時間365日体制でお客様をサポートしていくという。

また、2016年2月には、HF120を生産するホンダ エアロ インク(Honda Aero,Inc.)のバーリントン工場(米国ノースカロライナ州)が、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration 以下、FAA)よりオーバーホール技術を有する整備工場として、MRO(Maintenance Repairand Overhaul)認定を取得。この認定により、バーリントン工場でHF120の重整備が可能となった。

バーリントン工場は量産エンジンの生産が本格的に稼働することに伴う拡張工事を進めており、2017年初めの完成を目指している。

<HF120について>
2013年12月13日にFAAより連邦航空規則のPart 33が定める型式認定を取得。
クラストップレベルの燃費性能と耐久性、世界最高レベルの環境性を兼ね備え、定格推力2,095ポンドのエンジンで、以下の技術的特長を備えている。

・先進空力設計技術を盛り込んだ一体型ファンローターと、カーボンコンポジット製の軽量ガイドベーン
・世界最高レベルの効率・圧力比と、操作性を両立する耐熱チタン製の遠心圧縮機ローター
・コンパクトで低エミッションの燃焼器とシンプルな単段エアブラスト式燃料噴射ノズル
・最先端耐熱材料を使用した高圧・低圧タービンと空力性能を向上させるカウンターローテーティング2軸システム

COTY
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