【ダイハツ】燃費向上のための「e:Sテクノロジー」さらに改良 8月発売の「ミラ イース」の燃費はガソリン車トップの33.4km/Lを達成

2011年9月に発売されたミラ イース G 

2013年7月22日、ダイハツは、軽自動車のさらなる燃費向上のために低燃費・低価格なクルマづくりの核となる「e:Sテクノロジー(Energy Saving Technology)」をさらに改良・進化させ、8月にマイナーチェンジする「ミラ イース」に搭載しガソリン車トップの燃費を達成すると発表した。

「e:Sテクノロジー」の3大要素であるパワートレーンの進化、車両の進化、エネルギーマネジメントについてそれぞれ改良を実施、燃焼効率の向上、走行抵抗の低減、エネルギー効率の向上などを徹底的に追求し、8月にマイナーチェンジ予定の「ミラ イース」に、今回の改良アイテムを採用することで、ガソリン車トップの33.4km/L(JC08モード)を達成する見込みだという。

「e:Sテクノロジー」は2011年7月に低燃費、低価格、省資源なクルマ作りの核となる技術として開発され、これを搭載し9月に発売された「ミラ イース」は30km/Lの低燃費を達成すると同時に、エントリーグレードで80万円を切る低価格を実現することで、幅広い層からの支持を集めた。またこの技術は、ムーヴ、タントなど他車種にも展開している。

今回の改良点は次の通り。

■パワートレーン
・i-EGRをさらに進化した「クールドi-EGR」の採用により、燃焼効率を向上。EGRクーラーを採用することで再循環させる排出ガスの温度を低減し、吸気温度を低くすることができ、ノッキングを抑制。吸気温度の低減に合わせて点火タイミングを進角し、ガソリンの噴射量を少なくすることで、低燃費化に貢献する。また、燃焼温度の抑制によりクリーンな排出ガスを維持。
・低フリクションチェーンなどの採用によりフリクションロスを徹底的に低減。新開発のタイミングチェーンは背面形状を従来のストレート型からカーブ型へと変更することで、チェーンガイドとの接触面積を縮小させ、摩擦抵抗を減らしている。
・CVT制御を見直し、従来に比べ更なるハイギヤ化を実現。燃費と走りを高次元で両立。

■車両の進化
・燃費向上に寄与するデザイン、空力パーツの採用により、理想的な風の流れを実現し、空力性能を向上させた。フロントバンパーに「エアロコーナー」デザインを採用。前方からの気流を素早く、スムーズに後方へと流す。フロアアンダーカバーの採用で、フロア下の空気の乱れを整流化し走行抵抗を低減(FFモデル)。タイヤディフレクターの採用により、フロントタイヤへの空気の巻き込みを抑制。ローダウンサスペンションの採用により車高を10mm低下させ、フロア下に入り込む風を低減(FFモデル)。
・4WD車の燃費向上のためリヤディファレンシャルギヤを改良した。ギヤの形式を従来のハイポイドギヤからオフセットのないスパイラルギヤへ変更することでギヤ同士の歯面滑りを最小化し、摩擦抵抗を低減。またギヤ形式の変更に伴い、ディファレンシャルギヤ内の潤滑オイルを抵抗の大きい粘度の高いものから、低粘度のオイルへと変更することで撹拌抵抗を低減。これらの改良により伝達効率を向上(いずれも4WDモデル)。

■エネルギーマネジメントの進化
・「eco IDLE」を進化し、従来は7?9km/hで作動したアイドルストップを停車前11km /hから作動させる。アクセルオフによる燃料噴射カットと合わせて、減速から停車までの燃料噴射を極限まで抑制することで燃費を向上。
・「エコ発電制御」を進化し、減速時の発電量を向上。発電効率の高い高性能オルタネーターの採用で、減速時の発電量を向上。加速・走行時の発電を一層抑制することでエンジン負荷を低減し低燃費に貢献。

このように、エンジン、CVT、車体、アイドルストップ、発電制御を徹底的に改良することで、マイナーチェンジされる「ミラ イース」はガソリン車トップの低燃費を強くアピールすることになる。

 

 

ダイハツ公式サイト

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