ダイハツは、軽商用車「ハイゼット トラック」を一部改良し、5月29日(火)から全国一斉に発売する。
軽商用車「ハイゼット」は、1960年に発売し、農業や建設業、運送業、サービス業など幅広い業種のユーザーに愛され、そして累計生産台数は700万台を超え、現在のダイハツラインナップの中で最も歴史あるモデルだ。
中でも2014年9月に実施したフルモデルチェンジで登場した10代目「ハイゼット トラック」は、軽トラックに求められる積載性や耐久性、防錆性能等の基本性能の進化に加え、乗降性の向上や広い室内空間を確保した。
また、農林水産省が進める“農業女子プロジェクト”との連携から生まれた全8色のカラーバリエーションや、多彩な快適装備等、用途や志向に合わせたパックオプションを設定している。
今回の一部改良では、衝突回避支援システム「スマートアシストⅢt(スリー ティー)」を採用(“SAⅢt”グレード)し、軽トラックとしては初、またダイハツのMT車としても初となる衝突回避支援ブレーキ機能を搭載した。
開発に際しては、軽トラックユーザーの使用用途として、業務用途のみならず日常用途との兼用が増加している点に着目。さらに近年の安全志向の高まりや、軽トラックユーザーの高齢者比率が増加していることなどを受け、軽トラックに最適化させた仕様の「スマートアシストⅢt」を新たに開発している。
■ハイゼット トラック、一部改良内容
●スマートアシストⅢtの採用
衝突回避支援システム「スマートアシストⅢt」搭載車は政府が交通事故対策の一環として普及啓発している「セーフティ・サポートカーS」の「ベーシック+」に該当する。「スマートアシストⅢt」は、「スマートアシストⅢ」で採用している世界最小サイズのステレオカメラを搭載しており、軽トラックの車両特性に合わせ、安全に減速し、衝突回避または被害軽減させるため、作動速度域を最適化する。
また、「スマートアシストⅢt」の採用に伴い、SAⅢtグレードにはVSC&TRC、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドシステム(AT車のみ)、IR&UVカットガラス(フロントウインドウ)、トップシェイドガラス、バニティミラー(運転席)という装備を標準で備える。
「スマートアシスト」は、2012年にダイハツが軽自動車として初めて採用した衝突回避支援システムだ。最新バージョンとなる「スマートアシストⅢ」は、2016年より軽乗用車をはじめ順次採用し、2017年11月には軽商用車「ハイゼット カーゴ」でも採用され、今回の一部改良で“Ⅲt”採用に至る。
●装備およびメーカーオプションの内容変更
フォグランプをLED化(※)するとともに、ベゼル意匠を変更・フォグランプのLED化に伴い、「スタイリッシュパック」とLEDヘッドランプを統合し、「LEDパック」として新たに設定した。
フロントグリルとフォグランプベゼルは、ダークメッキからシルバーメッキへ変更。さらに「選べるカラーパック」の仕様を見直し、IR&UVカットガラス(フロントウインドウ)を追加。また「農業女子パック」の仕様を見直し、トップシェイドガラスを追加している。
※:ジャンボ“SAIIIt”/ジャンボ、エクストラ“SAIIIt”に標準設定。その他(スタンダード“エアコン・パワステレス”は除く)は「LEDパック」としてメーカーオプション