【メルセデス・ベンツ】プレステージクラスの頂点の再確立を目指す新型Sクラスが日本登場

クルーズ客船の船上で行われたメルセデス日本の発表会。M.デボルケ副社長(左)と上野社長。左がS63 AMG、右がS550 ロング

2013年8月23日、メルセデス・ベンツ日本は8年振りのモデルチェンジを受けた新型Sクラス(W222)を発表。10月1日から受注、11月からデリバリーを開始すると発表した。新型Sクラスは2013年5月にハンブルグでワールドプレミアを行ない、6月からジンデルフィンゲン工場で生産が開始され、ヨーロッパでは7月から販売が開始されている。したがって日本への導入はかなり早いタイミングで行なわれていることがわかる。日本への導入モデルは、S400ハイブリッド、S550ロング、S63 AMGロングの基本3車系、6グレードである。ただし、近い将来にはS300ブルーテック・ハイブリッドの導入も想定されている。

■コンセプトとマーケティング
新型Sクラスの開発テーマは「世界中のクルマの中で最高の自動車たることを目指す」…と大上段に構え、「最善か無か(Das Beste oder nichts)」というかつてのブランドスローガンを復活させたのはダイムラー社の並々ならない決意を示している。「安全性かデザイン性か、パワーか効率か、快適さか運動性能か、といった二者択一ではなく、今回はあらゆる面で『最善か無か』を選ぶことを目指しました。メルセデス・ベンツのスローガンを最も忠実に体現させたのがこの新型Sクラスです」とディエター・ツェッチェ会長はワールドプレミアで語っている。

クラシック、エレガンス、官能、威厳などデザイン要素を融合させた新型Sクラス「S400ハイブリッド」

1972年にSクラスが登場して以来、より正確に言えば戦前の時代からプレステージクラス、あるいはエクスクルーシブ・クラスと呼ばれるこのカテゴリーにあって、メルセデス・ベンツは常に頂点を極めてきた。しかし1977年にBMWが7シリーズでこのカテゴリーに加わり、1994年にはアウディがA8を送り出し、さらにVWグループに加わって再生したベントレーやマセラティもプレステージカーのカテゴリーで存在感を示した結果、メルセデスSクラスは地盤沈下を続け、さらに同社のスパー・エクスクルーシブクラスの役割を担った「マイバッハ」ブランドが撤退し、大いにプライドが傷つけられていた状態だった。

メルセデス・ベンツが持つエモーション、インテリジェンスというふたつのコアバリュー

こうした背景があり、新型Sクラスはプレステージカテゴリーでナンバーワンのポジションをもう一度確立させたいという願望から生み出されたといえる。マーケットとしては、このセグメントの低減傾向が続くヨーロッパよりアメリカ、中国、日本市場をにフォーカスを当てた結果、これまでとは異なりロング仕様を重視して開発された。また今後はマイバッハの後継を担うスーパーロング仕様も企画されているという。いずれにしても運転手がステアリングを握り、オーナーが後席に座るという、「ショーファードリブン」がテーマになっているわけだ。新型Sクラスの開発の狙いは、ラグジュアリー性能の向上、特にロールスロイスやベントレーに匹敵する優れた素材を使用したハイクオリティさ、並外れたラグジュアリーな快適さ、傑出した静粛性、そして現在持っている安全システム、ドライバー支援システムを総動員すること、現在の社会の求めに応じたハイブリッドシステムを投入し燃費向上、CO2排出を低減することである。顧客層のターゲットは法人、年収7000万円以上といった富裕層であることはいうまでもない。

新型Sクラスのメインであるロング仕様のボディサイズ

■ボディ
新型Sクラスのプラットフォームは従来型のW221用を改良して採用し、そのため標準モデルのホイールベース3035mm、ロングモデルの3165mmに変更はない。ボディサイズは、標準モデルが全長5116mm×全幅1899mm×全高1493mm、ロング仕様は全長5250mm全幅1900mm×全高1495mmで、いずれも全長、全幅がわずかに大きくなっている。ボディは、高張力スチール製のプラットフォームとキャビン部、フロント部分やルーフなどアルミ材を多用した部分を組み合わせたハイブリッドボディだ。約50%と従来よりアルミ比率を高めた第3世代のハイブリッドボディとし約100kgの軽量化とねじり剛性能向上を果たしている。ちなみにねじり剛性は40.5kNm/degで、W221型の27.5kNm/degと比べ大幅にアップし、セグメントトップに到達しているという。高張力鋼板の中でBピラー、ルーフフレーム、トンネル補強部には熱間成形テーラードブランク材を採用し、強度と軽量化を両立させている。

フロントセクション、ルーフ、ボンネット、トランクリッドなどをがアルミ製
従来型より95kgを軽量化。各部の軽量化の詳細
アルミ材の使用を拡大したハイブリッド・ボディ

キャビンの静粛性向上のため広範にレイアウトされた吸・遮音材

また同時に開発初期から静粛性(NVH)対策を盛り込み、キャビンの高い強度、ボディの振動の減衰性の向上も図られた。フロントセクションは軽量化、耐衝撃吸収性と振動減衰を図るために総アルミ製とし、例えばフロントサイドメンバーはアルミ押出し材と鋳造材を組み合わせ、エンジンセクションとキャビンを結合するアルミ鋳造製補助フレーム、ダンパータワー部のアルミダイキャスト材などを採用し、補助的ブレース材の増加による結合剛性の向上、リヤパネルとキャビン・クロスメンバーに金属樹脂(FRM)材を採用、全ピラーに発泡材を充填するなど基本骨格から静粛性を高める対策を行なっている。また骨格の要所の接合部には発泡タイプの構造用接着剤も多用されている。

新型Sクラスのメインモデルの一つ「S550ロング」
専用のエクステリアをまとう S63 AMG ロング

■エクステリア
エクステリアのデザインの方向性はW221とは大きく変わっている。クーペスタイルのリムジンであることを意識し過ぎたラインと面構成を用いたW221に対し、新型Sクラスはよりクリーンで、クラシックとモダンを融合させる方向を選択している。「Sクラスのデザインは常にその時代のラグジュアリーと高級さを表すものでした。新型Sクラスもこの伝統を受け継ぎ、クラシックなフォルムと流麗なシルエットは官能性を表現したといえます。モダンで先進的なデザイン言語を用いながら、1930年代のメルセデスのクラシックエレガントを採り入れています」とデザイン統括取締役ゴードン・ワグナーは語っている。つまり最新のメルセデスA、Bクラスのデザイントレンドと全く異なるSクラスのデザインなのだ。

エクステリアでは、より大きく、しかも直立したラジエーターグリル、長いボンネットの強調、アーチ状で後方に緩やかに下降するドロッピングラインなどがクラシック・メルセデスの要素を採り入れた結果だ。

片側で56個のLEDを使用するヘッドライト
      インテリア全体をクラブ風に演出する連度やブルーなど可変カラーのLEDアンビエントライト

一方でライト類はすべてLEDライトとし、インテリアの照明もLED化させ、合計で400個以上のLEDを採用。従来タイプのバルブを使用しない世界初のクルマとなり、先進性をアピールしている。ヘッドライトは左右各56個、リヤコンビライトは左右各39個、インテリアでは300個だという。またブレーキライトは、世界初の夜間や信号での停止時に自動的に減光する自動光量切り替え機能、ヘッドライトはアダプティブハイビームアシスト・プラスを採用し自動ビーム調整ができる。さらにS550ロングにオプション、S630 AMGでは標準で(S400ハイブリッドは設定なし)ナイトビューアシスト・プラスも搭載し、ヘッドライトから遠赤外線を照射し赤外線カメラによる受像と長距離でも熱源を捉える赤外線センサーを駆使して、アクティブ&パッシブで熱源を検知し、人間と動物を認識できるようになっている。

新型SクラスはCd=0.24とセグメント・トップの空力性能を実現

なおボディの空力も徹底的に洗練され、Cd=0.24、S300ブルーテック・ハイブリッドは0.23と、セグメントでトップのレベルに到達している。そのため、空力バンパー、アンダーフロアカバーのフル装備、フロントグリル周辺の完全シールド、可変ラジエータールーバー(S300ブルーテック・ハイブリッド)、高速走行時の20mm自動車高ダウン、ホイールアーチスポイラーなど、様々な配慮を行なっている。また、室内の静粛性を高めるためにボディ表面の気流剥離を抑制するための、つまり源流対策としての空力デザインも採用されている。

■インテリア
インテリアのデザインは、モダンではなくクラシックかつ最高レベルのラグジュアリーさ、エレガントさを追求している。ステアリングはかつてのSクラスのように2スポーツデザインとなり、水平基調でキャビンサイドまで回り込むパネルの仕上げ、質感はこれまでのレベルを大きく上回っている。またトリムパネルは本木目、ステッチ付き本革の2段構成で、ダッシュボード中央にはエアアウトレット、アナログ時計を配置。デザインテイストはあくまでクラシック・ラグジュアリーといった感じだ。新しさは、フル液晶式のメーターパネルと中央ディスプレイ(両方とも8:3/12.3インチTFTディスプレイ)だが、メーター表示は全く平面的な単なる画像表示なのは少々違和感がある。

室内照明はLEDによるアンビエントライトが特徴で、この間接照明はキャビンの全周に配置され、照明色は赤、紫、ブルーなどを任意に選択でき、夜のインテリアの雰囲気はナイトクラブになるという演出だ。

全てのスイッチ類はメタリック仕上げ、またはソリッドアルミ製で、質感の良さを強調し、またこれまでのスイッチ類の多さも改められている。

ウッド、本革を駆使したクラシックテイストのインテリア
前面からサイドまで水平基調でなだらかに廻り込むトリム

スポーツパフォーマンスを強調した「S63 AMG」のインテリア

シートも一新され、軽量かつ高機能を目指して開発されている。シートサイドフレームは高張力鋼と樹脂のサンドイッチ構造。ベルトはシートの位置調整に合わせて前後・上下に連動する。一方でクッション構造はSスプリング、高機能スプリングを採用している。

また上級グレードには吸気・排気機能式シートベンチレーター、さらに温熱ホットストーン式マッサージ機能も装備、またはオプション設定されている。

なお新型Sクラスはリヤシートの開発が重視されている。ヨーロッパやアメリカではオーナーがステアリングを握ることが多いのに対し、重要マーケットであるアジアではオーナーがリヤシートに座ることが多いため、今回は座り心地、快適性、安全性でファーストクラスのレベルを目指しているのだ。そのためショーファーパッケージ・オプションがS550ロングに設定(75万円)されている。なお、Sクラスのシートはサプライヤーからの供給ではなく社内生産を行っているのも特徴の一つになっている。もちろんプレミアムカーのシートは多種多様なため、製造工程の50%以上が手作業によるものだ。

オーナーのためのリヤシート「ショーファーパッケージ」
さらに贅沢な「ファーストクラス・パッケージ」

インテリアのエアコンもより高機能化され、エアコン能力、空気環境、高精度コントロール、高効率を目指している。さらにラグジュアリークラスのふさわしく、S400ハイブリッド以上のグレードにはエアバランスパッケージとして、アクティブパフューミングシステム、イオン放出空気清浄機が装備される。パフューミングシステムはパフュームアトマイザー、つまり芳香発生器が装備される。香料はドイツの香料メーカー「スムライズ」製だ。

マルチメディア、オーディオもハイエンドシステムを装備する。マルチメディアは、リヤエンターテイメントシステムを付加したことで、4座席のいずれでもラジオ、テレビ、インターネット、ナビ、DVD、USB機器を自由にアクセスできる。オーディオは、新開発のFrontBassを採用。これはクロスメンバーやサイドメンバー内の空洞をウーファーの共鳴室として使用することでドア・ウーファーを廃止。10スピーカーによるサラウンド・オーディオの他に、ブルメスター社のハイエンドオーディオも選択できる。

■パワーユニット
新型Sクラスのパワーユニットは、ディーゼルがS300ブルーテック・ハイブリッド、S350ブルーテック、ガソリンがS400ハイブリッド、S550という4種類で、近日中にS550プラグインハイブリッドが追加されるという。またAMGモデルとしてS63 AMGが設定されている。いずれもユーロ6に適合するパワーユニットだ。ラインアップからも明確なように、新型Sクラスはハイブリッドがメインとなり、ヨーロッパではディーゼルハイブリッドのS300、日本ではガソリンのS400ハイブリッド、S550ロングが量販グレードと想定される。

S300ブルーテック・ハイブリッドは、2.2L・4気筒ディーゼル(204ps)と20kWモーターによるパラレルハイブリッド、S400ハイブリッドは3.5L・V6(306ps)+20kWモーターの組み合わせで、バッテリーはいずれもリチウムイオン式だ。NEDC燃費は、S300ブルーテック・ハイブリッドが4.4L/100km、S400ハイブリッドが6.3L/100km。S400ハイブリッドの0-100km/h加速は6.8秒。

S400ハイブリッドのエンジンルーム
5.5L V8ツインターボを搭載するS63 AMG。585ps/900Nm

 

 

 

 

 

 

 

 

S550は4.7L・V8ツインターボを搭載し455ps/700Nmを発生する。ピエゾインジェクター式の直噴システムを採用している。NEDC燃費は8.6L/100km、0-100km/h加速は4.8秒。またS63 AMGは専用の5.5L・V8ツインターボを搭載し、585ps/900Nmを発生する超ハイパフォーマンス・プレステージカーとなっている。0-100km/h加速は4.0秒で、並み居るスポーツカーを圧倒する加速性能を備える。なお、AMGモデルはバッテリーがリチウムイオン式、専用の鍛造アルミホイール、コンポジットブレーキディスク、カーボン製とランクフロアを採用するなど更なる軽量化も図られている。

トランスミッションはいずれも7Gトロニックプラス(7速AT)を標準装備する。またS630 AMGはAMG 4MTIC、つまり4輪駆動モデルが設定されている。


■シャシー

サスペンションは、フロントがダブルピボットを持つ4リンク式、リヤはマルチリンク式である。フロントは鍛造アルミ製のリンクを採用。また仮想キングピン軸がホイールセンターに限りなく近付けられており、外乱の影響を受けにくく優れた操舵フィーリングを実現している。フロントサブフレームは高張力アルミ製。リヤは5本のサスペンションリンクの内、4本がアルミ鍛造製。ハブキャリアもアルミ鍛造製としている。

連続可変式の4輪独立アダプティブダンパーと組み合わされたエアサスペンション「AIRマチック」が標準装備されている。このサスペンションは積載荷重、乗車人員数に関わらず一定の車高を保つセルフレベリング、高速走行時の自動車高ダウン(-20mm)機能を持つ。また段差のある場所ではスイッチにより30mmの車高アップもできる。

新型Sクラスは世界初の、前方路面の状況を認識してサスペンションを自動対応させる、プレビュー制御サスペンション「マジックボディコントロール」を新採用してことも注目される。これはS550ロングにオプション設定、S63 AMG 4MATICに標準装備されるが、従来からあるABC(アクティブボディコントロール)に、コンチネンタル社製のステレオカメラによる路面スキャン機能を組み合わせたもので、前方15mの路面の凹凸を検出するダンパーの減衰力や車高を事前調整し、凹凸を通過する時点でのショックの吸収、ロールやピッチをほぼ完全に補正することができるプレビュー制御式のアクティブサスペンションである。従来もプレビュー制御サスペンションは存在しているが、ステレオカメラを使用している点が新しい。

パワーステアは電気機械式で、ダイレクトステア・システムと名付けられ、従来よりギヤ比がクイックになっているという。またこのステアリングシステムは、車体のアンダーステア/オーバーステアでの自動カウンターステア・アシスト、左右の路面が異なる場合での自動補正などを行なうことができる。

ブレーキは電子制御ブレーキシステム「アダプティブブレーキ」を備えるヒルホールド機能、信号での停車時には停止後に少しブレーキを踏み込むと自動的に油圧をキープする機能、急ブレーキ時の自動プリフィル、雨天走行時の自動ブレーキ乾燥機能などを備えている。また横風が強い場合は自動的に片側にブレーキをかけることで車両を安定させる機能も備えている。

■ドライバーアシスト

新型Sクラスはラグジュアリー性能の追求と同時に、プレステージクラスのトップに立つために投入したのが最新、最高水準のドライバーアシストシステムだ。現在では各メーカーから新しいシステムが次々に登場してきており、個々のシステムはもはや最新というほどではなくなってきている。新型Sクラスは現在存在しているシステムをすべて網羅し、それらを統合制御する「インテリジェントドライブ」という手法を採用している。

新型Sクラスの全周安全コンセプト「インテリジェントドライブ」

基本は多数のミリ波レーダーと新採用されたステレオ式の多目的カメラを駆使する。そして多くのレーダーやカメラをセンサーとして使用し、1個のECUで統合制御するのだ。機能的には前車速追従型のクルーズコントロール「ディストロニック・プラス」、50km/h以下で緊急時に衝突回避用の自動ブレーキをかける「プレセーフ・ブレーキ」、側方からの飛び出し検知機能(72km/h以下)付きブレーキアシスト「BASプラス」、「アクティブレーンキーピングアシスト」、常にハイビームを使用しながらビームを自動可変させる「アダプティブハイビームアシスト」、パッシブ遠赤外線センサーとヘッドライトとカメラを組み合わせたアクティブ遠赤外線センサーを使用した夜間視認システム「ナイトビューアシスト・プラス」などが特徴だ。さらにパーキングアシスト用に4個の360度ビューカメラ、12個の超音波センサーなども使用されている。

ミリ波レーダー、ステレオカメラ、超音波センサーを駆使したドライバーアシスタンス
追突の危険に対応したプレセーフ・プラス
遠赤外線を使用したナイトビューアシスト・プラス

メルセデスで初となるステレオカメラはコンチネンタル製で、画角45度、車両、人間を認識することができる。通常は50m以内での物体認識を行っているが最大500mまでは道路情報を取得することができる。レーダーは前後バンパーに各2個・合計4個のビーム幅80度、射程30mの近距離レーダーと1個の中長距離マルチモードレーダー(射程200m・ビーム幅18度/射程60m・ビーム幅60度)、後方からの車両認識と追突被害軽減用にマルチモードレーダー(射程80m・ビーム幅16度/射程30m・ビーム幅80度)をリヤの中央に装備するなど、多数のセンサーと新開発の統合制御アルゴリズムによりまさに万全のドライバーアシストシステムを構築している。

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス諸元表

■特別仕様車「S550ロング Edition 1 」

特別仕様車 S550ロング Edition 1 「ダイヤモンドホワイト」
特別仕様車 S500ロング Edition 1 「アンスラサイトブルー」

メルセデス・ベンツ日本は、新型Sクラスの発売を記念し、新型Sクラスの魅力をより高めた特別仕様車「S 550 long Edition 1」を280台限定で発売する。この特別仕様車は、4.7・V型8気筒ツインターボ直噴エンジンを搭載する「S 550ロング」をベースに、最高品質のナッパレザーを用いシート、ドアパネルにエレガントなダイヤモンドステッチを施した、本特別仕様車専用のフルレザー仕様を採用。

インテリアトリムとステアリングにはバイオリンと同じ表面塗装技術により、木目の美しさを際立たせたデジーノ・サンバーストブラウンマートルウッドを採用し、クラフトマンシップに満ちたインテリアとしている。

装備では、43.5度までリクライニング可能なエグゼクティブシート(助手席/後席)にレッグレスト、フットレスト、ショーファーポジション機能を組み合わせたショーファーパッケージを装備し、後席乗員にファーストクラスの快適性を提供する。また、リヤセーフティパッケージも装備し、前面衝突時に後席左右のシートベルトストラップの幅を約3倍膨張させることで後席乗員の負傷のリスクを低減するSRSベルトバッグ、シートベルトバックル(受け側)を約5cmリフトアップするとともに先端部を光らせて着用しやすくしたり、ベルトバックルを自動で引き込みベルトの弛みを減らして乗員の拘束性能を高めるリアアクティブベルトバックルなどを装備し、後席乗員の安全性を向上。

エクステリアは、ダイヤモンドホワイト、アンスラサイトブルーという2種類の専用ボディカラーで、AMGスポーツパッケージを装備。さらにAMGスタイリングパッケージ(フロントスポイラー・サイド&リヤスカート)、19インチAMG5ツインスポークアルミホイールを装備している。

 

メルセデス・ベンツ日本公式サイト

COTY
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