2015年6月26日～28日、フランスのポールリカールで世界ツーリングカー選手権（WTCC)第7戦が開催された。いうまでもなくシトロエン・レーシング、ワークスドライバーであるセバスチャン・ローブにとってはまさに地元でのレースである。
予選では、シトロエンの4台が上位を独占した。予選1位を獲得したローブ。2番手がイヴァン・ミューラー、3番手がロペス、そして4番手のマー・チンホワは、レース1のスタートでそれぞれのポジションを守ると、後続を寄せ付けない態勢で1位から4位を独占して走行した。予選順位のまま16周のレースを安定したペースで走り切って1～4位と上位を独占。シトロエン・レーシングは開幕以来続いているレース1での1位、2位独占を今回も継続しているのは驚異的だ。
リバースグリッドで行なわれるレース2では、7番手スタートのチンホワ、8番手スタートのロペス、10番手スタートのローブが揃って好スタートを切り、1周目にはロペスが4番手、チンホワが5番手、ローブが6番手にポジションアップ。9番手スタートのミューラーはスタート後の混乱に巻き込まれ1周目は10番手。4周目にローブはコース脇のバリアにクラッシュしリタイアとなった。
7周目、シビックの2台に次ぐ3番手で走行のロペスは、シビック2番手のモンテイロとの激しいバトルの間にチンホワに先行を許す。しかしロペスは11周目にチンホワをパスし2番手へと浮上し、終盤の14周目にモンテイロを抜いてトップに立ち、優勝を飾った。チンホワは3位となり、第2戦以来の表彰台に上がった。一旦はポジションを落としたミューラーも中盤にはポジションを上げ、4位でフィニッシュした。
レース後ローブは、「WTCCで初めてポールポジションとなり、本当にうれしかったです。しかしスタートに失敗し、最初は首位を守るのに必死でした。レース2はリタイアし、今季3勝目を挙げたものの、総体的にはいいラウンドとは言えませんでした」と語っている。
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