VOL.92 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル「Sクラス」。
2013年に6代目が登場しましたが、この度、マイナーチェンジ。
より華やかさを加え、特にリヤのライトには細かいLEDをちりばめ、キラッキラに。
しかし大きく変わったのは先進装備。
2013年の発売当初は当時の最先端でしたが、その後に登場したメルセデス・ベンツの新型EクラスやCクラスにもSクラスと同じような装備が施され、他メーカーでも先進装備が続々搭載。そうなるとメルセデス・ベンツの最高級モデルとしては、引けを取るわけにはいきません。
というわけで、装備系を中心にアップデート。中でも「リモートパーキングアシスト」は、スマホと連動し、クルマに乗っていなくても、車外でスマホの画面をくるくるなぞってクルマを動かすことが可能に。
しかし、私が特に注目したのは「アダプティブディスタンスアシスト・ディストロニック」のデザイン&装着場所の変更です。
以前はハンドルの左後ろ側の下部分、8時の場所にウインカーレバーと間違えるような感じでニョキっと付いていて、確かに若干レバーというデザインがアナログな感じはしつつも、以前のものは、それはそれで使い勝手は○。
最新型はハンドルを握ったままの左親指で操作できます。だから今回のハンドル操作タイプはさらに使いやすさ抜群!自分で取扱説明書を見なくても、一度説明を受ければあとは触っているうちに覚えるわかりやすさ。
以前のタイプも使い方はシンプルでしたが、ハンドルの陰に隠れているので、まるでブラインドタッチ。しかもメルセデス・ベンツはシフトレバーもハンドルについているため、以前のポジションに「アダプティブディスタンスアシスト・ディストロニック」があった時には合計4本のレバーがハンドルにあり、まるで‘花魁のかんざし’状態。
これで一本無くなくなったことですし、この勢いでシフトレバーも違うところにつけてもいいのでは?と思うのは私だけでしょうか。だっていつも自分の愛車を含めてメルセデス・ベンツに乗ると、数回に一回という、割と高めの確率で、うっかりN(ニュートラル)にミスチェンジします。
国産車だとウインカーのポジションがシフトレバーなので、マイカーなのにボーっとしていると間違えてしまうのです。困ったものです。