【ヨコハマタイヤ】 ジオランダーX-CV 雪上試乗記 SUV向けオールシーズンタイヤの実力

マニアック評価 vol660

ハイパフォーマンス系クロスオーバーSUV用タイヤとして、すでにジオランダーX-CVの試乗レポートをお伝えしているが、このタイヤのポジショニングはオールシーズンのM+Sというタイヤ。つまり、雪上もある程度は走れる?というタイヤだ。そのX-CVを雪上で試すチャンスがあり、驚くほど、そして期待以上の経験をしたのでお伝えしよう。
ヨコハマタイヤ ジオランダーX-CV 雪上試乗記

ジオランダーX-CVはハイパフォーマンス系SUVということで主に輸入車向けのタイヤで、乗り心地や静粛性を際立たせたタイヤという位置付けだ。ただ、キャラクターとしてはオールシーズンであるので、多少の雪道も走れるというわけだ。

ヨコハマタイヤ ジオランダーX-CV 雪上試乗記

とは言え、スタッドレスとの性能比較をしたらマイナス面ばかりが目立つのは言うまでもないが、今回の試乗環境では期待以上の走行性だったのだ。

操舵の手応え、減速Gも発揮

試乗車両はサマー環境でテストしたグランドチェロキーで、北海道旭川にある横浜ゴムのテストコースで試乗することができた。
ヨコハマタイヤ ジオランダーX-CV 雪上試乗記

テスト環境としてはフラットの引き締まった圧雪路で、30m間隔のスラロームと22m間隔のパイロンを使ったスラロームでのハンドリングテスト。車速は40km/h程度まで可能で、操舵した瞬間にもしっかりとした手応えがあり、さらに横Gがかかるほどのグリップ力を体感できる。

そして強めのブレーキに対する減速Gもしっかりと発生し、スタッドレスと似たようなとまではいかないものの、十分雪上を走行できる印象を受けた。
ヨコハマタイヤ ジオランダーX-CV 雪上試乗記

ただし、今回の試乗テスト環境がフラットな路面、マイナス7度ほどの低温という状況で、タイヤがグリップ力を発揮しやすい環境だったことは考慮する必要がある。たまたま、このテスト環境では好印象となってもリアルワールドでの坂道の登り、下り、あるいは湿気を多く含んだ状態の雪面などで、どの程度なのかは想像できない。

そして、今回テストはしていないが、横浜ゴムのエンジニアからは、アイスは苦手であることの説明はあった。こちらはコンパウンドも含め、凍った路面に適応するようには製造していないということだったので過信は禁物だ。

新しい付加価値の高いタイヤ

ジオランダーX-CVのサマー性能はこちらで試乗レポートをしているが、ハイパフォーマンス系クロスオーバーSUV用というターゲット商品であり、オールシーズンのM+S。ハイパフォーマンス系のクロスオーバー車は、サマーグリップ性能が高い、いわゆるハイグリップタイヤを装着しているケースが多い。しかしそうした車両でも、日本では乗り心地や静粛性、快適性を求めるニーズも多いというから、このジオランダーX-CVは、ニーズにピタリと合うというユーザーも多いと思う。
※関連記事:【ヨコハマタイヤ ジオランダーX-CV試乗記】大型ハイパフォーマンスクロスオーバーSUV向け 静かで乗り心地がいいGEOLANDAR

そのジオランダーX-CVが雪上でも、ある程度のレベルまで利用可能となれば、自然環境の変化への対応能力が高いタイヤだと評価できるだろう。

非降雪エリア、例えば東京のような、雪が積もる天候が年に2、3回程度、あるいはゼロという年もあるようなエリアであれば、このタイヤだけで済むことになる。また降雪エリア、北海道や北東北などスタッドレスがマストのエリアであれば、スタッドレスへの履き替え時期を後ろへずらすことができ、スタッドレス装着期間を短くするといった利用方法も可能になってくるだろう。

輸入車系ハイパフォーマンスクロスオーバーSUVユーザーは、気になるタイヤとして注目してみるのはどうだろうか。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

ジオランダーX-CV 試乗記
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