グローバル・サプライヤーのコンチネンタルは2024年12月20日、アメリカ・ラスベガスで2025年1月7日から開催される「CES 2025」に出展する内容を発表した。
世界初公開となる「エモーショナルコックピット」や、生体認証とHMI機能を備えたデモ車両、乗客の生体パラメーターをモニタリングする「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレー」など、次世代モビリティのための最先端技術をプレゼンテーションする。
エモーショナルコクピット(世界初公開)
最新のディスプレイ技術とスワロフスキーのユニークなデザイン要素を統合した「エモーショナルコックピット」は2つのディスプレーで構成される。そのディスプレイはスワロフスキー・クリスタルで縁取られ、ダッシュボードに有機的に統合されている。コントロール部はダッシュボードの中央から上の空間に自由に浮かび、ドライバーと助手席の中央入力ユニットとして機能する。
ダッシュボード上の「ウィジェットクリスタル」は、AIアシスタントと小さなインタラクティブウィジェットのインタラクションサーフェスとして機能。天気、場所、または充電状態などの情報を一目で分かりやすく表示する。
きれいにカットされたクリスタル面の背後に高度なマイクロLEDディスプレー技術が収納されており、クリスタルケースに表示されるコンテンツが内部に自由に浮かんでいるように見えるというシステムとなっている。
IQを持つ革新的な意思疎通テクノロジーを備えたデモカー
車両とドライバー間のインタラクションのための技術革新をデモカー「インテリジェント・ビークル・エクスペリエンス・カー」で紹介する。今後3年から5年の間で量産化が見込まれるさまざまなソリューションを集約したこのSDVであるデモカーは、人と車両間の車外のコミュニケーション、とりわけ、生体認証を使用した直感的でタッチフリーのアクセスを重視したモデルだ。
ユーザーが乗車する前から車両側がユーザーを認識し、顔や動きの特性を解釈して車両を開閉したり、スーパーマーケットの駐車場でテールゲートを積極的に開けたりするなどのアクションを自動的に行なう。さらに、車両使用を許可されておらず、犯罪の意図を持って車両に近づく可能性のある人物の特定も可能で、この場合はドアはロックされたままで警告を発する。
トランスペアレントテクノロジー : 乗客の生体パラメーターをモニタリング
ラスベガスで開催されるCESに先立ち、このトランスペアレントテクノロジー は出展製品の中で評価され「Vehicle Tech and Advanced Mobility」部門でイノベーションアワードを受賞した。インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレーは、運転者モニタリングシステムで、乗員の多くの重要なデータをキャプチャー可能なシステムだ。
このモニターであるOLEDディスプレーの背後には、カメラと目に安全なレーザードットプロジェクターが組み込まれており、肉眼では見えない仕組みとなっている。
このモニタリングシステムにより、エアバッグやその他の拘束装置の展開を最適化し、シートベルトの正しい固定を確認するための3D距離マッピングを備えている。また、生体認証システムであるたインビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレーにより心拍数などの生体パラメータを非接触でモニタリングし、ストレスの多い状況や運転席での差し迫った体調不良による緊急事態を特定できる。必要に応じて、安全機能を始動し、乗員や他の車両の乗員を守ることができる。