コンチネンタル スマホのキーシステムに幼児置き去り検知機能を搭載

グローバル規模のサプライヤーのコンチネンタル・オートモーティブは2023年4月12日、同社のスマートフォンを利用したキー・システムなどを含むデジタルアクセス・システム「CoSmA」に「幼児置き去り検知(CPD)機能」を新たに搭載し、乗客のさらなる安全向上を実現したと発表した。

幼児が車内に置き去りにされている時は、一刻も早い対応が必要で、外気温が30℃であれば、車内の温度はわずか30分で46℃にまで上昇し、生命の危険に関わることが研究から明らかになっている。

米国家安全保障会議によると、全米では、幼児が車内に置き去りにされて熱中症で死亡する事故が年間約40件起きている。今後こうした悲劇が起きないよう、コンチネンタルのCPD機能では超広帯域(UWB)無線テクノロジーを採用し、車内にいる幼児を検知すると数秒以内に警告を発する。また、ユーロNCAPと米国政府が幼児の命を守るために車内安全基準の厳格化を2025年にかけて進めており、新しい評価基準や法律を導入する予定で、CPD機能は、こうした動きを見据えた自動車メーカー各社のニーズにも対応している。

コンチネンタル アーキテクチャー&ネットワーキング部門 ジャン=フランソワ・タラビア事業部長のコメント
「超広帯域無線テクノロジーを用いたデジタル車両アクセスソリューションを実用化したのは、コンチネンタルが初めてです。このテクノロジーにより、車内に置き去りにされた子どもを検知して命を救えるようになります。お客様に提供する価値を高めることにもなるでしょう」

コンチネンタルは2021年に、車両キーをデジタル化して車両へのアクセス機能をドライバーのスマートフォンに直接組み込むという、UWBを利用したデジタルアクセスソリューション「CoSmA」を実用化した。その最新バージョンでは利便性とセキュリティが大幅に向上し、リレーアタック(中間者攻撃)対策も大幅に強化されている。

高度なアルゴリズムを用いることで、デジタルキーの車内、車外における位置をUWB送受信機が1cm単位の精度で見分けることができるため、スマートフォンを取り出さずに車両のロックを解除し、エンジンを始動することができる。さらに車両の所有者は、物理キーを渡す代わりに、同時に複数のデジタルキーを作成して管理できるため、他の人と簡単にキーを共有することも可能だ。

「CoSmA」に新たに追加されるこの機能は、スマートフォンを車両キーにしてハンズフリーアクセスを可能にする既存のUWBデジタルアクセスソリューション「CoSmA」とシームレスに統合されている。車内に置き去りにされた幼児を検知できるよう、UWBシステムはいわゆる「反射モード」で機能する。そして、物体の微細な動きからはね返ってきた信号をキャッチし、その信号の周波数や位相の変化を検知して、動いている物体の距離や速さを測ることができる。呼吸による子どもの胸の動きなど、どんなに小さな動きもセンサーで検知可能だ。

UWBシステムを用いたこのCPD機能は、呼吸の速さや体の微細な動きの特徴により、乗っているのが乳児なのか、幼児なのか、成人なのかを見分けることもできる。また、乗っている姿勢を問わず、たとえ毛布に包まれていたり座席の足元に隠れていたりしても、検知することができる。

乳児や幼児の置き去りを検知すると、遅くとも10秒以内に音や光、振動などでドライバーに警告を送る。

CoSmA UWB送受信機をアクセスソリューションだけでなくCPD機能にも使用することで、追加のハードウェアが完全に不要になり、システム全体のコスト削減と簡素化が可能になっている。

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コンチネンタル・オートモーティブ 公式サイト

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