首都高速道路が東京都と共同で建設している「中央環状線山手トンネル（高速湾岸線～高速3号渋谷線）」（中央環状品川線）が2015年3月7日16時に開通する。これにより、中央環状線が全線開通する。
この開通により、高速湾岸線の大井ジャンクションから大橋ジャンクションに接続する約9.4kmが接続し、中央環状線が全線開通するとともに、首都圏3環状道路（圏央道、外環道、中央環状線）の3本の環状道路の最初のリングが完成する。
中央環状線が大井ジャンクションで湾岸線につながり、羽田空港へのアクセスが良くなることで、新宿～羽田空港間の所要時間が現在の約40分から約20分へと半分に短縮。また、都心環状線に集中する通過交通が分散され、都心環状線を先頭とする渋滞が減少し、中央環状線内側の一日あたりの渋滞・混雑量が開通前と比べ、約4割減少するなどの効果が期待される。
また、山手トンネル（湾岸線～渋谷線）は大橋JCTで開通済み区間の渋谷線～池袋線と接続すると、合わせて約18.2㎞になり、関越道の関越トンネル（約11km）を超える道路トンネルとしては日本一の長さとなる。
今回開通する区間は、約47kmの中央環状線の南側部分で、高速湾岸線を分岐し、目黒川、山手通（環状6号線）の地下をトンネルで北上し、中央環状新宿線、高速3号渋谷線に接続する路線で、途中に五反田･出入口が新設されている。
なお3月27日には中央環状線の「王子南出入口」（板橋ジャンクション方面）も開通する。従来からの王子北出入口と合わせ、明治通りからも直接、中央環状線に乗り入れができるようになる。
