京浜急行電鉄(以下、京急電鉄)は2018年7月4日、横浜国立大学(所在:神奈川県横浜市)と新しい交通システムの構築に向けた“産学連携の協力推進に係る協定”を締結した。
今回の協定締結は、沿線地域における高齢化や人口減少などの問題に対して、京急電鉄の持つまちづくりのノウハウと、横浜国立大学の交通に関する研究成果を融合させ、沿線地域の交通課題の解決および持続可能な郊外住宅地を実現することを目的としたもの。
具体的には、京急電鉄の沿線地域において高齢者の増加が顕著、勾配の急な地形の住宅地であるなど、公共交通空白地域が存在する横浜市金沢区富岡エリアにおいて、新しい交通システムとして「電動小型低速車」の実証実験を、2018年の秋より実施する予定だ。
【「電動小型低速車」実証実験について】
・概要:
既存のバス路線が運行できない、小道のルートや急な坂道のあるエリアにおいて、登坂力に優れ、小型な「電動小型低速車」定時定路線の循環運行の実証実験を開始する。
・開始日:2018年秋を予定
※今後の運行概要やルートの詳細は9月下旬ごろ通知予定
・運行エリア:横浜市金沢区富岡エリアの一部地域を予定
・電動小型低速車の特長
登坂力に優れ、より小型であるため既存路線バスの運行しないルート設定が可能。
発着地に近い場所で乗降ができることから高齢者など移動弱者にとってより気軽に移動がしやすくなる。
低速の車両であることから一般の車両よりも安心して運転でき、事故のリスクの軽減ができる。