トヨタ自動車の欧州統括会社であるトヨタ・モーター・ヨーロッパ(Toyota Motor Europe NV/SA:TME)は、英国生産拠点であるトヨタ・モーター・マニュファクチャリングUK(Toyota Motor Manufacturing (UK) Ltd.:TMUK)のバーナストン工場に、2.4億ポンド(約340億円)以上の新規投資を行なうことを発表した。これにより、工場の競争力を高めるとともに、英国におけるサプライチェーンの効率化も同時に進めていく。
今回の新規投資に伴い、バーナストン工場では2017年より、設備やシステムの新規導入、最新の生産技術の採用を通じ、TNGAプラットフォームを使用した車両の生産に向け、工場の刷新を図っていく。
この投資には、英国政府から、同工場における人材育成、研究開発、環境負荷低減活動に対し、最大2,130万ポンド(約30億円)の支援が行なわれる。
ーーTMEのヨハン・ファンゼイル社長
「トヨタは、欧州生産拠点をグローバルレベルで競争力のある工場にすべく、取り組みを進めており、今回のTNGAの思想に基づく生産技術の導入も、その一環である。TMUKの従業員はもちろん、サプライヤーとともに一丸となって、これまで高品質なクルマづくりに取り組んできたからこそ、今回の投資を決定することができた。英国政府からの支援に感謝申し上げたい」と述べた。
さらに「トヨタは、バーナストン工場の競争力を高めるために最大限の努力をしており、このたびの投資につながった。今後の発展には、引き続き、EU市場への関税かつ非関税障壁のない、自由なアクセスを保つことが必要不可欠だと考える」と語った。