次期WEC用マシン「GRスーパースポーツ」がル・マンで初披露

2020-2021年シーズンの世界耐久選手権は現在のLMP1規則から新規則のLMハイパーカーに切り替わります。このため、2016年から5年間使用され続けていたトヨタGAZOOレーシングのTS050ハイブリッドは今シーズン限りです。

そしてトヨタが兼ねてから発表していたように、ドイツのTMGで開発しているハイパーカー「GRスーパースポーツ」(仮称)は、これまでにも富士スピードウェイなどでテストを繰り返していましたが、今回のル・マン24時間レースで「GRスーパースポーツ」のプロトタイプのデモ走行が行なわれました。

今回登場したのは、特別にオープン仕様のカスタマイズを施し、GRのいつものカムフラージュ柄に塗装され、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツと村田チーム代表が乗り込み、デモンストレーションを行なっています。

「GRスーパースポーツ」は、一連の「GR」の名を冠したスポーツモデルの頂点に立つモデルで、TS050の技術を継承し、希薄燃焼の2.4L V6ツインターボ、トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。

究極のパワーと環境性能を両立させた市販の超高性能スポーツカーです。熱効率(システム効率)は50%を超えるとされ、2.4LのV6ツインターボは副燃焼室(プレチャンバー)による希薄燃焼を行なっています。

「GRスーパースポーツ」はハイブリッドシステムとエンジン出力のトータルは1000psというモンスター級のスパーツカーとなっています。

2016年にデビューしたTS050ハイブリッドはLMP1規則によりハイブリッドと高効率エンジンを組み合わせた4WDでした。ル・マン24時間レース常勝のアウディR18 e-toronが2016年を最後に撤退、さらにGAZOOレーシングの前に立ちはだかったポルシェ919ハイブリッドも2017年シーズンで撤退し、それ以後はワークスチームのライバルが不在の状態でのレースを続けていました。

2021年シーズンから開始されるLMハイパーカー規則に準拠したマシンは、車両車重は最低1030kg。エンジン出力は最高680psに制限され、サルト・サーキットのラップタイムは3分30秒前後と予想されています。

エンジン出力は後輪の駆動にのみ使用され、ハイブリッドの場合はモーター出力は最高270psに制限され、モーターは前輪駆動に配置されます。

またメーカーごとに性能調整が行なわれることになっています。これはアメリカでのIMSAスポーツカーが出場することを見込んでの方策です。市販モデルとして参戦する場合、つまり自動車メーカーが製造する場合は2年間で20台以上の車両を生産しホモロゲーションを得る必要がありますが、プライベートチームがプロトタイプとして参戦する場合は、生産台数の制限はありません。

ただ、現実問題として自動車メーカーのワークスチームは、現在フォーミュラEに積極的に取り組んでおり、トヨタ以外では自動車メーカーとしてはマセラティ、アストンマーティン、プジョーの参戦など、限られたメーカーになると予想されています。

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