【トヨタ】FT86がニュル耐久250マイルレースに出場! SPクラス3位・総合120位

雑誌に載らない話vol34
2011年10月15日、ニュルブルクリンク・サーキットを舞台に開催されるニュルブルクリンク耐久レース・シリーズ第9戦、DMV250マイルレースに、発表前のトヨタFT86がGAZOOレーシングチームとして出走した。

今回のGAZOOレーシングチームはパドックに多くの話題を提供した。モリゾーこと豊田章男社長は、なんと今回はアストンマーチンのステアリングを握って参戦した。これは、ニュルブルクリンク24時間レースでGAZOOレーシングと同じピットを使用したアストンマーチンチームの同社社長、ウルリッヒ・ベッツ氏と意気投合し、お互いのマシンを交換して出場しようということになったのだ。U・ベッツ氏もニュル24時間レースではアストンマーチンのステアリングを握り出場しているレーサーでもある。

こうして、モリゾーと飯田章選手がNo114のアストンマーチンV12ザガートに、ベッツ氏とC.ポリット選手がNo111のレクサスLF-Aに乗ることになった。したがってこの2台は2名のドライバーが相互のマシンにダブルエントリーのカタチになっている。

トヨタFT86 画像
FT86がニュルの耐久レースに出場。影山正彦がドライブ ph:GAZOOホームページより

GAZOOレーシングは、これまでのレクサスLF-Aの他に、開発中のクラブマンレーサーのレクサスIS-F(CCS-R)、そして未発表のFT86を投入した。IS-FとFT86は開発プログラムの一環という名目での参戦で、IS-Fには木下隆之/高木稔/佐藤久実の3名が、FT86には影山正彦/高木稔/勝又義信が乗る。この高木稔、勝又義信の2名はトヨタのテストドライバーであり、木下隆之、佐藤久実の両氏はレーシングドライバー&モータージャーナリスト、影山正彦氏はご存知の現役レーシングドライバーである。


↑佐藤久実選手の第1スティント終了後インタビュー

注目のFT86だが、基本は市販状態が前提とし、車室内にロールケージを溶接装着。ブレーキは前後とも対向ポット式キャリパー、レース用安全燃料タンクを装備するなど競技用の装備に変更され、内装もストリップされている。しかしながら、エンジンなどは市販状態そのままだという。なおボディはカムフラージュのために全体が小さな渦巻き模様で覆われ、ヘッドランプやテールレンズの周囲も黒色マスクされていた。だが、ディテールはFT86コンセプト そのもので、ベースは量産試作車(トヨタ流では号試と呼ぶ)の1台と考えられる。

一方、IS-F(CCS-R)は日本でマスコミに公開された状態そのもので、レース用のピロボール式サスペンション、ロールケージなどを組み込んだものだった。

公式予選では、No111レクサスLF-Aは8分46秒193で総合27位、No114アストンマーチンV12ザガートが総合28位、No112のレクサスIS-Fが9分13秒344で総合52位、No258のFT86が10分39秒515で総合167位となった。予選総合トップは、メルセデスSLS・AMG・GT3で8分11秒006を記録した。

決勝レースでは、177台のマシンがスタートを切ったが、レース開始後1時間で多重クラッシュ事故が発生し、レースが中断。アストンマーチンV12ザガートは追突されてクラッシュし、走行不能な状態になったが懸命な修理作業により何とか走行できるようになったのはレース終了10分前だった。モリゾーがステアリングを握り、ゆっくり走行を再開した。

結局、LF-AはSP8クラス7位、総合83位で、アストンマーチンV12ザガートは走行してゴールラインを超えたが周回数不足でリアイア扱いとなった。FT86はSP3クラス3位、総合120位。IS-FはSP8クラス8位、総合126位に終わった。


The Mortor Weekly

ページのトップに戻る