スズキ スペーシアを改良 軽自動車初のステレオカメラ搭載 燃費も32.0km/Lに

スペーシア X  デュアルカメラブレーキサポート・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車( シフォンアイボリーメタ)
スペーシア X  デュアルカメラブレーキサポート・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車( ボディカラー:シフォンアイボリーメタ)

2015年5月19日、スズキは軽乗用車スーパーハイトワゴンの「スペーシア」、「スペーシア カスタム」を一部改良し、同日から発売した。今回は改良型S-エネチャージを採用することでクラストップレベルの低燃費32.0km/Lを達成するとともに、軽自動車で初めてステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」を搭載している。

なお今回の改良は自然吸気エンジン搭載車のみの改良だが、S-エネチャージを搭載したターボモデルは、2015年8月に発売を予定している。

スペーシア X  デュアルカメラブレーキサポート・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車 シフォンアイボリーメタ 
スペーシア X  デュアルカメラブレーキサポート・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車
スペーシア X デュアルカメラブレーキサポート・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車 シート
スペーシア X デュアルカメラブレーキサポート・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車 シート

今回の一部改良では、スペーシア、スペーシア カスタムの自然吸気エンジン車に、マイルドハイブリッドシステム「S-エネチャージ」を搭載した。これはオルタネーター兼用駆動モーター(ISG)によりベルト駆動でエンジンを再始動できる。さらにISGによる加速時のモーターアシスト時間を従来の6秒間から最長30秒間に、また従来の作動速度域は従来の5km/h~85km/hから発進後~約85km/hに拡大している。

R06A型エンジンは改良型を搭載。圧縮比のアップ、EGRシステムの採用に加え、吸気、排気系を見直し、エキゾーストマニホールド一体型シリンダーヘッドを採用。つまりエンジン型式名は同じだがアルトに搭載されているのと同じ進化型R06A型に大幅変更し、低中速の動力性能を向上させ、燃費も高めている。

今回の改良で、軽自動車初となる先進安全技術、ステレオカメラ式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」を採用(全車にメーカーセットオプション設定)したことも大きなトピックだ。セットオプションの価格は7万5600円とリーズナブルだ。

ステレオカメラ=デュアルカメラブレーキサポート
ステレオカメラ=デュアルカメラブレーキサポート
スズキ スペーシア改良 ステレオカメラスズキ スペーシア改良 ステレオカメラ

このシステムは約5km/hから約100km/hの速度域で車両はもちろん、従来は検出が難しかった歩行者を検知し、警報や自動ブレーキによって衝突の回避、または衝突時の被害軽減を図るシステムだ。またステレオカメラであるため、車線を認識し、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能などとセットで全車にメーカーオプション設定している。

■デュアルカメラブレーキサポートの主要機能

・前方衝突警報機能:約5km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが前方の車両や歩行者を検知。衝突の可能性があると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示によって警報を発する機能。
・前方衝突警報ブレーキ機能:衝突の可能性が高まると、警報に加え自動的に弱いブレーキを作動させ、運転者に衝突回避を促す機能。
・前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能:衝突の可能性が高いと判断した後、運転者が強くブレーキを踏むと、ブレーキアシストが作動しブレーキ制動力を高める機能。なお前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能は、前方衝突警報ブレーキ機能または自動ブレーキ機能と同時に作動する場合もある。
・自動ブレーキ機能:衝突が避けられないと判断した場合に、自動で強いブレーキが作動し、衝突の回避、または衝突被害を軽減する機能。対象が車両の場合は約5km/h~約50km/h未満であれば、衝突を回避できる場合がある。対象が歩行者の場合は約5km/h~約30km/h未満であれば、衝突を回避できる場合がある。

スズキ スペーシア改良 デュアルカメラブレーキサポート

・誤発進抑制機能:ペダルやシフトの操作ミスによる衝突を回避できる。前方約4m以内の障害物をステレオカメラで検知。停車、または約10km/h以下の徐行中、障害物があるにもかかわらずアクセルを大きく踏み込んだ場合に、エンジン出力を自動で抑えて急発進、急加速を抑制する。

・車線逸脱警報機能:約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線の左右線を認識し、車線を外れそうになるとブザー音とメーター内の表示灯で警報。

デュアルカメラブレーキサポート
・ふらつき警報機能:約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線内での車両の蛇行パターンから、ふらつきと判断した場合、ブザー音とメーター内の表示灯によって運転者に注意を促す機能。

デュアルカメラブレーキサポート

・先行車発進お知らせ機能:先行車が発進して約4m以上離れても、自車が停止し続けた場合、ブザー音とメーター内の表示で運転者に先行車が発進したことをお知らせする機能。

さらにメモリーナビゲーションとのセットオプション設定で、全方位モニターも採用している。車両の前後左右4 カ所にカメラを設け、自車を真上から見ているような俯瞰映像をナビ画面に映像表示する。俯瞰の映像のほか、全方位モニターボタンにより、前方/後方ワイド映像、助手席側のサイド映像など、視点の切り替えが可能。

ナビゲーションは多機能な7インチ画面のメモリーナビを設定。Bluetooth、USBによりスマートフォンとも接続できる。

快適装備では「ナノイー」搭載のフルオートエアコン、プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)、シートヒーターとリヤヒーターダクトを全車に標準装備するなど利便性や快適性を高めている。

スズキ スペーシア 諸元表
スズキ スペーシア カスタム諸元表

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