【スバル フォレスター STI Sport 試乗記】上質で気持ちイイ走り。そして室内空間も◎

2022年8月25日に発売されたフォレスターSTI Sportに試乗することができた。

【フォレスターSTI Sport】

このSTI Sportは日常のドライブ領域でドライバーとクルマの一体感の向上を目指してチューニングされたモデルで、主に「上質」というワードにこだわったチューニングだった。

ボディカラーはアイスシルバー・メタリック

他モデルでのSTI Sportといえば、WRXで代表されるようにかなりハードなスポーツセダンで、BMWでいえばMパフォーマンスモデルと同じような印象を持つことが多いが、このフォレスターのSTI Sportは上質なハンドリング、快適な乗り心地が際立つ乗り味だった。*注:試乗車はスタッドレスタイヤを装着。

搭載するパワートレインに変更はなく、CB18型の1.8LターボにリニアトロニックCVTを組み合わせている。他のフォレスターとの違いはサスペンションと装備の違いによる差別化だ。

サスペンションは日立アステモ製の周波数官能型ダンパーSFRDを装備し、大きな入力には高い減衰力を発揮しロールを抑え、小さい入力には低い減衰力でロードノイズなど車両に伝わる微振動を軽減する狙いでチューニングされている。

CB18型 1.8Lガソリンターボエンジンを搭載

実際の走行でもロールを感じる場面がほとんどなく、一般道、高速道路など日常のドライブでは気持ちいい回頭性を体験する。また微低速での減衰も素晴らしく、つっぱった感触や渋い動きはなく、滑らかにそしてしなやかにダンパーが動いているのが伝わってくる。

そのしなやかさに応じてステアフィールもしっとりと操舵でき、上質なハンドリングというフィーリングが得られる。STI Sportのネーミングからどうしてもスポーティなサスペンションをイメージするが、上質なサスペンションはひとクラス上の乗り心地になるので、だれもが気持ちいいと感じるだろう。

インテリアも同様に上質がキーワードで、ボルドー×ナッパレザーのシートは高級車のような上質と落ち着きがあり好感触。赤いステッチの効いた本革巻きステアリングやシフトレバーなど手に伝わる感触も上質感がある。

メーターパネルにはSTI Sportロゴ入りのマルチインフォーメーションディスプレイが装備され、STIブランドの所有欲を満足させてくれる。

エクステリアも専用パーツを装備している。特に目立つのは光沢のあるブラックハイラスターのアルミだ。ボディカラーとのマッチングもよく引き締まった印象になる。またブラック塗装されたドアミラーや、ブラック塗装されたリヤスポイラーなどを装備し、スポーティさと上質さを備えたモデルになっている。

フォレスターのラインアップをおさらいすると全長4640mm、全幅1815mm、全高1715mm(X-Break1730mm)、ホイールベース2670mmでCセグメントサイズのSUV。最低地上高も220mmあり、本格SUVとしての性能も高い。いうまでもなくX-MODEを装備している。

パワートレインは2タイプで2.0L(NA)+マイルドハイブリッドのe-BOXERと1.8Lターボ。e-BOXERには「Touring」、「X-Break」「Advance」があり、1.8L ターボには「Sport」と今回の「STI Sport」の2グレード展開だ。  

そしてSTI Sportの出力は130kW(177ps)/5200-5600rpm、300Nm/1600-3600rpmで燃費は13.6km/L(WLTCモード)で、装着するタイヤはオールシーズンタイヤの225/55R/18サイズを履いている。車両本体価格は363万円(消費税込み)。

COTY
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