SUBARUのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナルは、2019年6月20日から23日にかけてドイツ・ラインラント=プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクリンクサーキットで開催される第47回ニュルブルクリンク24時間レースに、WRX STIをベースとする車両で参戦すると6月20日発表した。このチャレンジは、2008年以来、今年(2019)で12年目となる。
参戦概要
SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2019は、今回も2.0L以下のターボエンジン搭載車クラスである「SP3T」に参戦し、同クラスで6度目の優勝を目指す。
全長25km、高低差300mと起伏が激しく、天候も刻々と変化する世界一過酷と言われるコースで、「速く」かつ「意のままに操る」を実現するために、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDの基本レイアウトを活かしつつ、2018年仕様から以下の性能を高めた。
マシン概要
- フリクション軽減によるエンジン性能の向上
- ローギヤ化とステップ比の見直し
- 軽量クラッチの採用によるパワートレーン性能の向上
- ジオメトリの最適化よる旋回性能の向上
- エアロパーツのアップデート、鮫肌塗装の採用により空力を向上
チーム体制
チーム総監督は、STIの辰己英治氏が担当。ドライバーは、カルロ・ヴァン・ダム(オランダ)、ティム・シュリック(ドイツ)、山内英輝(日本)、井口卓人(日本)の布陣で前年から変更はない。
また、全国SUBARU販売店から選抜された8名のメカニックがチームに参加し、レースをサポートする。販売店メカニックの海外自動車レースへの参加は、メカニックの技術力向上により、ユーザーにカーライフの「安心と 愉しさ」を届けすることを目的に1990年より継続している。これまでに369名(〜2018年)のメカニックがサフ ァリラリー、WRC、ニュルブルクリンク24時間レースで活躍してきた。