【予選トップ】ニュルブルクリンク24時間レース スバルWRX STIの挑戦

ニュルブルクリンク24時間レース2019

スバル STIの先端技術 決定版 vol.37

2019年のニュルブルクリンク24時間レース(ADAC TOTAL24時間)の予選が終了した。6月20日に行なわれた予選1回目は現地時間の20時30分から23時30分までの3時間行なわれ、SP3TクラスにエントリーしているスバルWRX STIはクラストップで1回目予選を終えている。21日は2回目の予選が行なわれ、予定どおりSP3Tクラストップを獲得した。予選を終えた直後に、各選手へショートインタビューをしたのでお伝えしよう。

予選をクラストップで終え、ピットへ戻すWRX STI
予選をクラストップで終え、ピットへ戻すWRX STI

狙い通りの予選

山内英輝選手。目標の9分切りは達成できなかったが、表情は明るい
山内英輝選手。目標の9分切りは達成できなかったが、表情は明るい

予選のトップバッターは山内英輝選手。チームトップの9分01秒872を記録
ーー山内英輝
「ソフトタイヤを履いてタイムアタックに行きましたが、目標の9分切りができなくて悔しいです。去年のセクタータイムとほぼ同じタイムで、ギリギリ上回れるかというところまで攻めていったんですが、切れなかったです。路面温度は予想外に上昇していて44度あって、ソフトだと少しきつかったかな。タイヤの動きが大きくて路面温度が上がるとアンダーが強かったですね。でもクルマのコンディションはすごくよくなっているので、また、井口選手は燃費がいいので、データを見て勉強して、決勝ではスティントを減らせるくらいできるように頑張ります」

チームは路面温度の高さからミディアムタイプのタイヤへ変更し、カルロ・ヴァン・ダム選手がタイムアタックを行なった。

カルロ・ヴァン・ダム選手は細かいところまでチェックできる、開発能力に長けたドライバーだという
カルロ・ヴァン・ダム選手は細かいところまでチェックできる、開発能力に長けたドライバーだという

ーーカルロ
「19年のマシンはエンジンとトランスミッションとセンターデフを統合制御したので、高速でのスタビリティがよくなって、ハイスピードのハンドリングがいいね。ミッションはアップシフトもダウンシフトも、とてもスムースでギヤレシオも変えて、去年よりコーナースピードが上がっているように感じるね。トータルでマシンへの信頼性が高くなったと思うけど2年前のレースではとても暑いコンディションでパワーがなくなり、グリップも無くなっているから、その対策としてエンジンのクーリングや車内も改善されている。

今日の午後の予選はコースが混雑していて、自分のアタックタイムは9分6秒だったんだ。遅いクルマをカルーセルのアウトから追い抜いているから2、3秒はロスしていたよ。昨日の夜はウェットだったしね。それと、QFレースの時(2019年5月)に辰己さんに「クルマが動くのは好きじゃないから」という相談はしたけど、どうなったのかはまだよくわらないな。ただ、クルマは動かないほうがいい」

カルロ選手が言う「クルマが動く」というのはムービングと表現しており、「しなり」のような微妙な変化が起きているのは好きではない、という意味ではないだろうか。

反則級の笑顔と言われる井口卓人選手
反則級の笑顔と言われる井口卓人選手

ーー井口卓人
「僕は、カルロが走ったタイヤでそのままアタックしましたが、9分8秒くらいでした。気温の高い日曜日の想定で走って、10秒が切れるのでこのタイヤでいけそうな手応えはつかめました。クルマのレベルがあがっているので、いつでも9分台前半で走れるから、そこでタイムも順位も稼げると思います。ただ、ちょっとタイヤの動きが大きいので、そこを改善できればもっと走れると思います。たまたま、僕のデータは燃費がいいみたいなので、担当スティントを8ラップから9ラップに目標設定して走ります。みんなでスティントのラップ数が伸びれば、トータルではもの凄いことになるとおもうので、頑張って挑戦します」

ECUの統合制御が燃費への好影響もあり、チームはスティントの計算、トータル周回数も昨年を大きく上回る狙いで挑戦していくようだ。

穏やかで人当たりがいいティム・シュリック選手
穏やかで人当たりがいいティム・シュリック選手

ーーティム・シュリック
「私は予選は走りませんでした。義務周回数は昨日クリアしているので、山内選手が良いタイムを出しているので安心です。予選は30分ほど残っていますが、マシンは温存ですね。今年のマシンはラップタイムもよくなったし、燃費もよくなったので9ラップに挑戦したいですね。このチームはドライバースピリットもいいし、とても楽しいメンバーが揃っていて、チームの雰囲気がいいです。日本人と欧州人の違いを観察して、日本人の気遣いはとても気持ちがいいです。このチームで走れることが嬉しいですね。

今年はクラス優勝は当たり前で、楽に勝てるような展開に持っていきたいですね。レース中に仮眠が取れるくらいクルマの完成度が高いのでね。特に違いを感じているのはニュータイヤに交換したインラップでも100%のタイムアタックで走れるようになりました。それはデフとレスポンスがよくなったからだと思います」

予選直後にも関わらず、皆の表情が明るい。期待に十分応えてくれそうだ
予選直後にも関わらず、皆の表情が明るい。期待に十分応えてくれそうだ

スバルWRX STIは総合53位、クラストップの予選結果だった。SP3Tクラスの予選2位はアウディRS3に19秒もの大差をつけているので、もはや敵なしだ。またSP8クラスは4.0Lから6.25LまでのNAエンジン搭載クラスで、RC FやアディR8 LMS BMW M3 GTRなどハイパワーマシンのクラスだが、そこを含んでも2位にポジションしている。

明日の決勝は、現地時間午後3時30分にスタート。今年のニュル24時間はWRX STIにとってどんなレースになるのか楽しみだ。

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