日産 電気自動車リーフの使用済みバッテリーを活用した実証実験

日産 リーフ 電池再利用2014年11月14日、日産自動車とフォーアールエナジー株式会社は、株式会社エナリスと協力して、電気自動車「日産リーフ」の使用済みリチウムイオンバッテリーを複数組み合わせ、大容量蓄電池システムとしてビルの電力マネジメントに活用する実証実験を行なうと発表した。

このシステムは、日産の先進技術開発センター(厚木市)に「日産リーフ」の使用済みリチウムイオンバッテリーを24台分設置し、エナリスが提供するディマンドリスポンス(DR)サービスに対応させるもの。電力供給を滞らせることなく電力料金を削減できる大容量蓄電池システムの利用方法を実証する。

本実証の最大の特徴は、電力の需要側と供給側の両者にメリットがあるビジネスモデルの構築を目指すこと。将来的には、需要側の事業所などがリスクや投資負担の懸念なしで電力料金を最大10%削減することが期待でき、供給側はDRによるインセンティブを得る事ができ、同時に需給バランスを適正な状態に保つことができるビジネスモデルを目指すという。

電力マネジメント用の大容量蓄電池は、コストが高いことが課題となっているが、この実証では、リーフの使用済みリチウムイオンバッテリーを用いることによる蓄電池の調達コスト削減と、適切な電力マネジメントによる電力料金の削減を目指す。これにより、使用済みリチウムイオンバッテリーを用いた大容量蓄電池システムの普及と、事業の確立を進めていきたいとしている。

日産公式サイト

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