ルノー・日産・三菱アライアンスがMaaSに向けカナダの複合交通アプリ企業に投資

ルノー・日産自動車・三菱自動車の戦略的ベンチャーキャピタルファンドである「アライアンス・ベンチャーズ」は2018年11月6日、トランジット社に投資したことを発表した。トランジット社はカナダ・モントリオール市に本拠を置く航空、鉄道、自動車の複合交通用アプリを開発している企業で、MaaS(Mobility as a Service:車両の所有ではなくサービスの組み合わせによる新たな交通体系)に向けて、準備のひとつという位置づけだ。
ルノー・日産自動車・三菱自動車 アライアンス

3社の「アライアンス・ベンチャーズ」は、自動車業界の次世代の交通システムを開発している新興企業や初期段階の開発、起業家を支援するための投資ファンドで、4月には中国のライド・シェアリング企業の滴滴出行Auto Allianceに出資している。
※関連記事:ルノー・日産・三菱アライアンスが中国のモバイル交通プラットフォームに参加
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トランジット社は、マルチモーダル(効率的なモビリティを実現するため、自転車、自動車、航空、鉄道など複数の交通手段を横断して活用すること)交通用アプリを開発している企業で、MaaS(サービスとしてのモビリティ)を象徴する企業だ。

同社は世界175ヶ所以上の大都市圏で通勤・通学のサービスを展開。トランジット社のモバイルアプリのプラットフォームは、公共交通機関、配車サービス、自転車シェアリング、スクーターシェアリングを統合するマルチモーダル交通が可能になっている。

交通機関からのリアルタイムデータをユーザーからのデータと組み合わせることで、正確でより早く移動できる情報を提供。現在の車両の場所をリアルタイムで追跡し、公共交通機関の出発時刻、降車時刻をユーザーに知らせたり、目的地への到着予定時刻も知ることができる。

つまりスマートフォンのアプリを使用することで、ユーザーは正確な目的地への到着時間をリアルタイムで予測し、最も合理的な移動計画の選択が、ナビゲーションや、どの移動手段、公共交通を使うべきかを簡単に決めることができるのだ。

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