日産&イタルデザイン共同開発による「GT−R」限定プロトタイプを公開

日産自動車とイタルデザインは2018年6月29日、両社が初めて共同開発したプロトタイプ車「Nissan GT-R50 by Italdesign」を公開した。「Nissan 日産 イタルデザイン Nissan GT-R50 by Italdesign

GT-R NISMO」の2018年モデルをベースとしたこのプロトタイプは、「GT-R」とイタルデザインそれぞれの50周年を記念するモデルで、来月欧州で車両が初公開される予定となっている。

日産 イタルデザイン Nissan GT-R50 by Italdesign フロントスタイル

エクステリアデザインの特徴は、ほぼ車両の幅いっぱいに広がる個性的なゴールドのインナーパネルの採用。ボンネット上にはパワーバルジが鎮座し、シャープなLEDヘッドライトがホイールアーチから冷却用のインテーク上端へ向け配されている。ルーフはベース車より54mm低くなっているが、中央を低く外側を高くしたことで、筋肉質な印象となっている。。フロントフェンダーに設けられた「サムライブレード」とネーミングされたエアアウトは、ドア下方部からショルダーラインまで配され、ゴールドカラーの嵌め込みがその存在を一層際立たせている。

リヤデザインはホイール周りの頑丈で力強いフレアーが、トレッドの広さを強く印象づけている。ショルダーラインは、リヤウインドウ下部に向かってテーパーがかかっていて、トランクリッドへ収束する。リアウインドウラインはベース車より長く、深くなっていて、リヤ部分は、ゴールドの配色と相まって独立した塊感の印象を与えている。さらに丸型テールライトは 空洞を囲む細いリングのようなデザインで、トランクの中心とアウターパネルをつないでフロートしているかのような構成となっている。リヤウイングは可変式出、ホイールサイズはフロントが21×10.0J、リヤは21×10.5Jサイズを採用。ボディカラーはリキッドキネティックグレイをベースに、50周年記念としてエナジェティックシグマゴールドがアクセントとなっている。

日産 イタルデザイン Nissan GT-R50 by Italdesign リヤスタイル

インテリアはモダンで高性能な系譜を受け継ぎ、センターコンソール、インストパネル、ドアの内張りには2種類のカーボンファイバーを、シート素材には黒のアルカンターラと、同じく黒のイタリア製レザーを採用した。エクステリアにあわせて、インストパネル、ドア、未来的なレーシングカーをイメージしたスイッチ類にもゴールドのアクセントを散りばめている。専用ステアリングはハブとスポークがカーボンファイバー製で、リムはフラットボトムのデザインにマッチしたアルカンターラのトリムが採用されている。

日産 イタルデザイン Nissan GT-R50 by Italdesign コックピット
日産 イタルデザイン Nissan GT-R50 by Italdesign インテリア

パワートレインはGT3車用の大容量・大口径ツインターボと大型インタークーラーに加えて、クランクシャフトやピストン、コンロッド、ベアリングの耐久性を向上。大流量ピストンオイルジェットと大容量燃料噴射装置を採用していて、カムやイグニッションシステム、吸排気システムも改良されている。デュアルクラッチシーケンシャル6速リアトランスアクスルとデファレンシャル、ドライブシャフトも強化されている。またサスペンションはビルシュタイン・ダンプトロニックを採用。ブレーキはフロント6ピストン、リヤ4ピストンのブレンボ製を採用し、タイヤはミシュラン・パイロットスーパースポーツ(フロント255/35R21、リヤ285/30R21)を装備している。

日産 イタルデザイン Nissan GT-R50 by Italdesign リヤスタイル

日産グローバルデザイン担当であり専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏は、
「これは2つの大きな瞬間が交差するまたとない機会でした。自動車業界に大きな足跡を残してきたイタルデザインが50周年を迎え、ワクワクさせる興奮を生み出し続けてきた日産のGT-Rも50周年を迎えます。この2つの瞬間を祝うため、日産とイタルデザインは本プロトタイプを生み出しました。このモデルは次期型のGT-Rではありません。日産の技術力と日本のデザイン、そしてイタリアのコーチビルディングを結集して、両社の50周年を刺激的にクリエイティブな形で祝福したものなのです」
とコメントしている。

日産 イタルデザイン Nissan GT-R50 by Italdesign 主要諸元

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COTY
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